中国政府がやっていることは政治的なものであり、科学的なものではないのです。
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福島第一原発の処理水海洋放出 中国の専門家が封殺対象に
福島第一原発で発生した処理水の海洋放出を巡り、中国では政府のみならず国民レベルで激しい反発が広がり、日本の海産物の全面的な輸出禁止措置が発動されるなど、今後の日中経済への懸念が広がっています。
中国のネット上やSNSでは、日本企業の美容・化粧品や、ウィスキーなどの製品についても、放射線汚染されているなどという悪質なデマが拡散されたり、日本食レストランへの悪質な営業妨害なども確認されています。
こうした中、日本の処理水海洋放出に専門家として理解を示していた中国の専門家がネット上で炎上し、SNSで投稿した文章が閲覧禁止対象とされていることが分かりました。
台湾メディア・三立新聞(8月25日)は、中国の原子力発電の専門家で、かつて中国の国家機関である原子能研究院の研究員だった李剣芒氏の投稿が中国で物議をかもし、現在封殺対象となっていることを報じています。
今月24日、李氏は自身のウェイボ(中国版Twitter)で、日本の処理水の海洋放出について、「核汚染水と冷却水の違い」「排水方式」「年間排水量」「トリチウムの濃度」などについて、詳しい解説文章を投稿し、トリチウム濃度は中国の排出基準量の⅛程度であると説明していました。その上で、日本の処理水海洋放出について、「憂慮に値しない」と中国のネットユーザーに冷静な思考を求めていました。
ところが、李氏の投稿は炎上し「売国奴」などのコメントが殺到。李氏の投稿は現在、強制的な削除が行われたと見られ、閲覧が出来ない状況となっています。
こうした状況からも分かるように、科学的見地から解説した専門家の意見はすでに中国国内では封殺対象となっているのです。
中国の反発は今後はしばらく継続していくと見られ、日中間の経済にも大きな影響を与えていくことになりそうです。日本政府の事前の説明不足も中国の反発の要因であることを考えると、今後も中国に対して粘り強い説明が必要なのではないでしょうか。

