田中宇の国際ニュース解説
米英覇権を潰す闘いに入ったロシア クリックで全文が読めます。
【2022年10月5日】
ウクライナ戦争で最も重要な分野は、
ウクライナでの戦闘の状況でなく、
金融で世界を支配してきた米国覇権が崩壊していき、
ロシアが非米諸国を誘って世界の資源類を握り、
米国覇権の崩壊を加速させる国際政治闘争を展開しつつ、
世界の覇権構造を米単独覇権から多極型に転換していく国際政治経済の分野である。
ウクライナでの戦闘は、この覇権転換にタイミングを合わせる形で、一進一退の感じを長引かせつつ展開していく。
【2022年10月2日】
世界金融の中心だった英米の金融システムが崩壊し始めている。
英国で先に崩壊が進んでいる。いきなり国債と為替が崩れるのは新興市場の現象だ。
トラス政権の経済政策は愚策だが、従来の平時なら、この程度の愚策でいきなり英国債が崩壊することはない。
英国債が新興市場の国債さながらに崩壊する現状は、冷戦後構築されてきた英米金融覇権の崩壊を示している。
英米覇権は間もなく終わる。