中東TODAY

NO:5639A  8月9日

『イスラエルのドローンをハフタル側が撃墜』

[2019年08月08日(Thu)]

 

イスラエルが製造したドローンが、(リビアの)トリポリのセラジ政権側に届けられていた。もちろん、これはリビアに対する、武器供与を禁止している国連決定に、反するものだ

このイスラエルがセラジ政権側に、提供したドローンはORBITE-3型だ、ということだ。7月の末にリビアの首都トリポリから、南西に40キロの地点で、このドローンはハフタル*軍側(LNA)によって、撃墜された。

生年月日:1943年11月7日 (75歳)

陸軍元帥ハリファ・ベルカシム・ハフタル 、リビアの軍人、将官
日本語では「ハリファ・ハフタル」のほか、「ハリーファ・ハフタル」とも表記
される。2014年以来続いている第二次リビア内戦においてリビア国民軍を率いて
いる。 Wikipedia

 


イスラエル製のORBIT-3型ドローンは、150キロの飛距離を持ち、7時間滞空でき、情報収集を続けることが出来るものだ。また、ドローンには昼夜監視できる、カメラも搭載されている。

気になるのは、イスラエルのドローンが簡単に、ハフタル軍側に撃墜されたことだ。ハフタル軍側が特別高度な、性能を持ったミサイルを、所有していたとは思えないし、高射砲で撃ち落とされたとも、考え難い。


これに先立ち、アメリカの最新のドローンが、イラン側によって撃墜されている。この時も世界を驚かせた。アメリカが誇るステルス・ドローンが、イラン側の簡単なミサイルで、撃墜されたからだ。

どうもアメリカにしろ、イスラエルにしろ、軍と政府の結託で、開発資金が他のところに流れ、技術更新は進んでいないのではないか、と思えてならない。