ラファエル・コレアを攻撃するワシントン
Washington Moves Against Rafael Correa
2018年7月4日
Paul Craig Roberts
ラファエル・コレアは、エクアドル大統領として、エクアドル国民や中南米の独立やウイキリークスのジュリアン・アサンジにとって、天の恵みだった。
ラファエル・ビセンテ・コレア・デルガード(Rafael Vicente Correa Delgado, 1963年4月6日 - )は、エクアドルの政治家。首都キトの外港に位置するグアヤキル生まれの経済学者、左派政治家でもある。同国大統領、経済相などを歴任した。
大統領 任期 2007.1.15 - 2017.5.24 副大統領 レニン・モレノ 2007-2013
Wikipedia
ワシントンではなく、正義と真実のために働いたことで、コレアは、ワシントンの憎しみを買い、彼を破壊するという決意を固めさせた。
コレアの後継大統領は、コレアが誤って同志と思い込んだレニン・モレノだが、彼にはワシントンの手先として、あらゆる兆候がある。
任期は2017年5月24日から4年間
モレノが最初にしたことはワシントンとの談合で、コレアが再度大統領に立候補することの阻止と、ジュリアン・アサンジへの攻撃だ。
モレノは、アサンジに対して認めた政治亡命を取り消すことを狙い、ロンドンのエクアドル大使館で、アサンジがジャーナリスト活動を継続するのを阻止した。言い換えれば、モレノはワシントンとイギリスと共謀し、アサンジを事実上、大使館に監禁した。
今モレノは、悪党である本性を証明する更なる措置を講じた。コレアは自分も家族も危険であることを察して、ベルギーに移動した。エクアドル裁判所は、ベルギーに、でっちあげの誘拐罪のかどで、コレアを拘留し、エクアドルに送還するよう命じた 。
何の証拠も提示されておらず、彼を中傷するのが狙いのばかげた容疑に、ベルギーは応じまいとコレアは考えている。
私がコレアだったら確信を持ってはいられない。ワシントンは、属国諸国のスウェーデンやイギリスを、やすやすと利用し、エクアドルがアサンジに認めた政治亡命を事実上、取り消したではないか。
ベルギーもワシントンの属国で、コレアをモレノの手に、つまりワシントンの手に引き渡すための何であれ必要な恫喝や賄賂にさらされるはずだ。私がコレアだったら、ロシア大使館に行って、プーチンに亡命申請する。
RT報道がここにある。https://www.rt.com/news/431653-correa-ecuador-arrest-order/
RTがアサンジのジャーナリスト活動に対する“物議をかもすオンライン政治行動”というワシントンによる位置づけを受け入れているのに留意願いたい。
欧米マスコミの特徴になっている集団思考が、今や英語版ロシア報道機関にまで反映している。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2018/07/04/washington-moves-against-rafael-correa/
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