如月隼人のブログ
2018-03-26 18:50:56
中国軍内で「習主席語録」を発行、超法規的「個人崇拝強化」を批判できない状況
中国軍の一部部隊で、兵士の教育を目的として「習主席語録」を発行しはじめた模様。文化大革命時期に使われた「毛主席語録」と同じ目的で、本の体裁もそっくりだ。中国国外に拠点を置く博訊社は、「多くの知識分子は怒っているが物を言えない状況」などと論じた。
博訊社によると、米ニューヨーク大学の夏明教授は、習近平政権が発足以来、中国の政治制度はますます独裁制を強めたため、「ペテン師」「愚か者」「唖者」の3種の人が出現したと指摘。「ペテン師」とは習近平という神輿を担ぐ者で、「愚か者」とはそれに追従する者だ。「唖者」とは政治の方向性に不満を持つが、批判する勇気はない者で、人数としては最も多いという。
米国在住の中国人学者である謝選駿氏は、毛沢東はかつて民衆に「造反」を呼び掛けて地方の共産党や政府指導者に反抗させて民心を得たが、毛沢東は権力闘争に力を入れ、知識青年を農村に送ったり、庶民の生活を極めて悪化させたので人心を失ったと主張。
謝氏は、習近平氏の反腐敗運動は毛沢東の方法を模倣した手法と主張。汚職官僚が摘発されたことで庶民は快哉を叫んでいるが、今後、庶民の各種権利が制限されるようになり、出国や商売も制限されるようになれば、習近平も毛沢東と同様に人身を失うことになると論じた。
中国共産党の綱領第2章第10条には、「いかなる形式の個人崇拝も禁止する」と明記されている。毛沢東時代の後半に発生した個人崇拝がもたらした害を痛感していた、トウ小平をはじめとする共産党上層部が合意したことで盛り込まれた規則だ。習近平氏は、党則を無視する「超法規的な個人崇拝」を推進していることになる。
「習主席語録」は表紙が「毛主席語録」と同様の赤色。常に携帯するので汗などによる汚れを防ぐためにビニールのカバーである点も同じだ。
「毛主席語録」は、党副主席兼国防部長(国防相)だった林彪が人民解放軍向けに編集を命じ、1964年に刊行された。林彪は毛沢東の後継者とされており、毛沢東に対する極端な追従を繰り返した。しかし、野心を毛沢東に疑われるようになると毛沢東暗殺によるクーデターを計画。失敗してジェット機でソ連に逃亡する際に、モンゴルで墜落して死亡した。
文化大革命終了後の1979年、「毛主席語録」は「林彪が毛沢東思想を断章取義によって捻じ曲げたものであり、四人組の害毒を垂れ流すもの」として公式の発行が停止された。(編集担当:如月隼人)
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