2015-09-25
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大槻義彦の叫び:
川島なお美さんへの弔辞、はまってしまった霊感商法
何?あの川島なお美さんが亡くなっただと?!
何度もテレビ出演などでお会いした、あの明るい、陽気な、まだ
まだ若い川島なお美さん。テレビも新聞もない生活の私は,
彼女の死を安藤健二さんの投稿で知った。
(以下引用)
川島なお美さんが頼った「ごしんじょう療法」とは? 抗
がん剤治療は拒む
The Huffington Post | 執筆者: 安藤健二
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投稿日: 2015年09月26日 19時35分 JST 更新: 2015年
09月26日 19時35分 JST NAOMI
9月25日に胆管がんで亡くなった川島なお美さんが、副
作用で女優の仕事に支障が出る可能性がある抗がん剤治療
を拒み、2014年1月の手術後からは、都内にある民間療法の
治療院に通っていたことがわかった。日刊スポーツなどが
報じた。
■純金製の棒で患部や全身をさする
同紙によると、川島さんが頼ったのは「ごしんじょう療法」
というもの。治療院の関係者は「純金製の棒で、患部や体
全体をさすったり、押さえたりするものです。気の力で病
気の根源となる邪気を取り除いてました」と日刊スポーツ
に説明。
川島さんが通院していた「貴峰道」では「生命エ
ネルギーの場を正しくする療法」として、「痛み、アレル
ギー、がん、パーキンソン氏病、ALS、難病など、さま
ざまな病に効果をあらわせるの」とアピールしている。
川島さん自身も2014年の手術直後のブログで「言われるが
ままわけもわからずただ切られる、とか不必要な抗がん治
療を受ける、とか私は反対です」「素晴らしい民間療法と
の出会いもありました」と記述していた。
(引用終わり)
哀れ、川島なお美!不治のがんに冒されただけでなく、
とどのつまり『霊感商法』にひっかかり早死にしたのだ。
胆管がんは早期発見が難しいがんの一つで、しかも進行
がんが圧倒的に多い。多くの場合、もう手遅れで手術も出
来ない状態で発見される。しかし、ともかく彼女の場合、
昨年手術したのだから、それだけで幸運だったのだ。
しかし、彼女はだれに吹き込まれたのか、その後の医学
的治療を拒否してオカルト療法、霊感療法に走ってしまっ
た。『金の延べ棒でおなかをさすって』がんが治るか!ば
かばかしい限り。
手術後の治療としては化学療法、つまり抗がん剤投与し
かなかった。胆管がんの化学療法剤は、他のがんに対する
抗がん剤と比べて種類が限られているのが現状だ。しかし
明らかな延命効果のある薬剤も存在する。たとえば ゲムシ
タビン+シスプラチン併用療法などが標準治療になってい
る。
もちろんこれには副作用もあるが、それも倦怠感、食欲
不振程度で『芸能活動に支障が出る』程度にひどくはない。
もちろん個人差がありますから難聴などもありえますが、
専門医による対症療法によって、その副作用は軽減でき、
通常の社会生活、社会活動を著しく阻害することはなかっ
たはずだ。
川島なお美が抗がん剤投与はもとより、手術そのものに
も不信感を持っていたようだ。これは異常なことで、現代
の医学や科学の進歩に反感を通り越した憎悪を持っていた
ようだ。一体だれがこのような反社会的なウソ八百を教え
込んだのか!?
それはここに出てきた『金の延べ棒でさすってがんをな
おす』といういかがわしい反社会的団体が吹き込んだデマ
だったのでしょう。
『オカルトは大槻の言うほど悪くもなく、余興として面白い
ではないか』という通説が見事に覆された。
オカルトはヒトの人生を狂わせ、社会秩序を乱し
ます。
川島なお美の死を無駄にするな!オカルトはもっともっ
と強烈に叩くぞ!
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