イスラム国へ大量外国人兵士。イスラム国消滅したら、彼らは出身国でテロ活動

2015-01-31 08:26

A 1月27日付ワシントンポスト紙は「地図:10月以降イラク・シリアに渡った外国人兵士数(Map: How the flow of foreign fighters to Iraq and Syria has surged since October)」を掲載した。

 主要内容次の通り。

・昨年10月の時点で、イラク・シリアに渡った外国人兵士数は1万5千名であったが、これが今2万人に膨れている。これはInternational Center for the Study of Radicalization and Political Violence (ICSR).の報告に基づく。

・各国別数は次の通り(私が地域別にまとめた)

A:欧州地域
 
フランス 1200
英国    600
ドイツ   600
ベルギー  440
オランダ  250
スエーデン 180
オーストリア150
スペイン  100
イタリア   80
フィンランド 70
ノルウエー  60
スイス    40

B北米

米国     130
カナダ    100

C:旧ソ連

ロシア    1500
ウズベキスタン250
トルクメニスタン360
タジキスタン 100
カザフスタン 250

D:旧東欧
 
ボスニア   330
コソボ    150
アルバニア  148
セルビア 70
マケドニア 12

E:中近東

レバノン 900
トルコ  600
イスラエル120
クエート 71
カタール 15
ア首連  15

F:北アフリカ

モロッコ 1500
リビア   600
エジプト  360
チュニジア 300
アルジェリア250
スーダン 100

G インド亜大陸

パキスタン 500
アフガニスタン50

H:アジア・オセアニア

中国 300
豪州 250
インドネシア 60
NZ       6

B:大変な国際連帯が発生している

外国部隊が参加するのは1945年以降最大という。
イスラム国の戦いが、イスラム過激グループの広範な支持を得ている。

ここで一つの仮説を考えてみよう。

もしイスラム国を消滅することに成功したらどうなるか。

これら兵士たちは自国等に帰るであろう。戦地での経験は彼らを従来以上に激しい行動に向かわせるであろう。

断乎テロリストと戦うという事では全ては解決しない。

西側諸国が武力でもってイスラム社会を変えるという動きは早期に止めるべきだ。