こういうことをし続けるアメリカとの軍事同盟はどの国も破棄すべきであることは明らかです。

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Iran Japanese Radio:


2014/08/27(水曜) 22:56

アメリカとテロ組織「イラクとシャーム*のイスラム国」

* http://9oo.jp/wDIORW シャーム地方=大シリア地方

アメリカとテロ組織「イラクとシャームのイスラム国」


キャラミー解説員



アメリカ国防総省のカービー報道官が、干渉的な発言を行い、「アメリカは、シリア上空の無人機の飛行について、シリア政府と調整を行うつもりはない」と語りました。



カービー報道官は、26日火曜、アメリカ国防総省での記者会見で、「アメリカは、シリア政府の許可なくして、この国の上空を飛行することはできないのか」という質問に対し、「イラクで行われる作戦について、それも、『イラクとシャームのイスラム国』との戦闘が目的であれば、シリア政府との調整は必要ない」と述べました。



さらに、「このテロ組織の脅威は深刻なものであり、アメリカは、国内であろうと国外であろうと、国民を守るために、あらゆる必要な措置を講じるつもりだ」と述べました。



このようなカービー報道官の発言の一方で、シリアのムアッリム外務大臣は、25日月曜にシリアの首都ダマスカスで行った記者会見で、「アメリカがシリア国内で許可なく行う、『イスラム国』に対するあらゆる措置は、シリアの主権と領土保全への侵害と見なされる」と強調しました。ムアッリム大臣は、シリアはテロ対策に関して国際的な協力を行う用意があるとし、「シリアは、誰がシリアのテロリストを資金や武器の面で支援しているのかを示す証拠を握っている」と語りました。


イラクとイスラム国」は、現在、アメリカを翻弄する苦悩の種となっています。安全保障の問題は、アメリカの歴代政権にとって、特別な重要性を有しており、権力の移行も、アメリカの安全を保障するためと称した他国への干渉の妨げにはなっていません。


アメリカの政治家は、国民の安全保障に関して国境を無視しており、それを実現するために、アメリカの国境の数千キロも向こうまで、兵士を派遣していますアメリカ国民の安全を守るためと称し、ブッシュ政権時代には、先制攻撃という形で、他国の領土保全が侵害されました。アメリカの新保守派の先制攻撃の政策により、アメリカは2001年にアフガニスタン、2003年にはイラクに侵攻しました。そして、テロ組織アルカイダや悪の枢軸との戦いは、情勢不安を拡大しただけに終わったのです。


「イスラム国」が、イラクとシリアでのアメリカの利益、そしてアメリカの安全保障を脅かしているのも、テロとの戦いにおけるアメリカの利己的かつ一方的な政策の結果です。テロとの戦いを口実にしたアメリカの地域への軍事侵攻は、アルカイダの指導者ビン・ラディンの死につながり、オバマ大統領も、この、いわゆる"テロとの戦いの成功"を見守ることができたものの、現在、オバマ大統領は、「イスラム国」の動きの観察者となっています。


アルカイダがアメリカの支援により、地域で任務を果たしながら、最終的に、ニューヨークの中心を標的にしたように、現在、「イスラム国」は、地域におけるアメリカの利益とアメリカ人の安全を脅かしています。


少なくとも過去10年の経験は、アメリカの直接の利益が脅かされるとき、アメリカはいつでも、国際機関に許可をあおぐことなく、他国の主権や領土保全を侵害してきた、ということを示しています


このようなアプローチは、アメリカの歴代政権に共通したものであり、現在、民主党のオバマ政権も、「イスラム国」との戦いを口実に、シリアの主権と領土保全を侵害しています。しかし、シリアのアサド政権を交代させるため、2011年、オバマ政権自身が、このテロ組織の創設に大きく関与したのです。


http://japanese.irib.ir/iraq/item/47985 -アメリカとテロ組織「イラクとシャームのイスラム国」