ブリンカーを着けた アベシンゾウ
国際レースに出走など、とても無理です。
馬の眼 2. ブリンカーの役割
馬は両眼でほぼ350度という非常に広い視野を持っている。またその広い視野の限界に向かって動く物体に対して特に鋭敏なしくみになっている。馬の持つ広い視野と動く物に対する鋭い知覚は、彼らが野生で生活していた時代にはとても大切だった。自分を襲ってくる捕食動物の存在をいち早く察知し、逃げ去ることで身を守ることができたからである。
しかし、このような馬特有の視覚が、競走馬としては不都合となる場合もある。競馬で、背後から迫ってくる馬群を恐れてどんどん先に行ってしまう馬がいる。こうした馬は結局前半で力を使い切ってしまい、最終的には馬群にのみこまれてしまう。
競馬では、背後を気にしすぎる馬や、他馬に並ばれるとひるんでしまうような馬に対してブリンカー(遮眼革:しゃがんかく)が用いられる。競馬で用いられるブリンカーは、馬の顔を覆うマスクの目穴の後ろ側の部分に、半球状のカップが取り付けられたものが標準的である。
ブリンカーによって後方の視野を制限された馬は、馬群を気にすることなくレースに集中することで、見違えるような能力を発揮できる場合もある。
http://www.equinst.go.jp/JP/arakaruto/mame/mame-me2.html