今日日本の既存政党の腐敗は甚だしい。原発、TPP、オスプレイ、集団的自衛権等見ても、国民の意思と逆のことを実施し、平気な政党となっている。(孫崎 享さん)


注意しましょう!


三橋貴明 さんのブログの一部です:

----------------------------------------------

さて、爆弾がさく裂しました


『TPP交渉参加、「後発組」に出された3条件
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130308-OYT1T01098.htm?from=ylist

岸田外相は8日の衆院予算委員会で、環太平洋経済連携協定(TPP)に関し、


新たに交渉に参加する国に

〈1〉合意済みの部分をそのまま受け入れ、議論を蒸し返さない

〈2〉交渉の進展を遅らせない

〈3〉包括的で高いレベルの貿易自由化を約束する――

といった条件が出されていることを明らかにした。

3条件を出したのは、交渉を先行して進めていた米国など9か国。岸田氏は、こうした条件が出されていることを昨年3月に日本政府が把握していたと明かした。新たに交渉参加したカナダやメキシコが受け入れたかどうかについては、「コメントする立場にない」とした。



これに関連し、安倍首相は、「交渉力も情報収集も強化し、国益を守るために全力を尽くし、結果を出す」と述べ、関税撤廃の例外品目が認められるよう努める考えを示した。菅官房長官は、TPP参加による日本経済への影響試算について、「首相の判断材料になるような時期に出したい」と語った。』


 しつこいほど強調したいので、繰り返します。


〈1〉合意済みの部分をそのまま受け入れ、議論を蒸し返さない
〈2〉交渉の進展を遅らせない
〈3〉包括的で高いレベルの貿易自由化を約束する


さらに、今後のスケジュールは昨日ご紹介した通りです。


すなわち、年末の妥結までのTPP交渉予定が3月、6月、そして9月です。


現時点で日本が交渉参加を表明したとしても、アメリカの議会で3カ月間の批准手続きが必要になりますので、実際に交渉の場に出れるのは9月の一回きりです


しかも、すでに11カ国が合意した件については、そのまま「外国の合意」を受け入れ、議論の蒸し返しは許されない。交渉の先延ばしも許されない。


さらに、昨日の東京新聞の記事が正しいとなると、日本が参加するとカナダ、メキシコ同様に、

「交渉を打ち切る権利は九カ国のみにある」

既に現在の参加国間で合意した条文は原則として受け入れ、再交渉は要求できない

という「念書」にサインさせられるというわけです。


ちなみに、
「カナダ、メキシコはサインさせられたが、日本はさせられない!」などとお花畑なことを言う人がいると思いますが、交渉力、国力とは無関係に、多国間交渉で「ある国を特別扱い」することなどできません。


そもそも、現在の交渉参加国は三年間も交渉を重ねて来たわけです。今さら日本が交渉に参加し、一回こっきりの交渉で「全てをひっくり返す」ことなどできるはずがありません。


さて、「交渉力が!」「交渉で何とかすれば!」などと叫んでいた交渉厨の皆様は、いかなる言い訳をかますのでしょうか。


そして、上記の事実が「国民に対し」明らかになった以上、安倍政権はいかなる「判断」を下すのでしょうか。昨日の文化放送「夕やけ寺ちゃん」でも言いましたが、日本人お得意の「玉虫色で先送り」しかないと思いますが。


ところで、3月4日(月)に放映された「ビートたけしのTVタックル」では、「安倍政権は絶対に今週中にTPP交渉参加を表明するよ! 絶対するよ!」と繰り返していた政治家さんがいらっしゃいましたが、「今週」が終わってしまいました。
 
TPP問題は今後も継続し、わたくしもマスコミに出る機会が増えるのでしょうが、無責任な発言で国民を煽るような「空気」には染まらずに頑張りたいと思います。

----------------------------------------------