孫崎氏が外務省勤務時代、国際情勢を分析する仕事に従事してあった、のは強いです。彼の話しが信用できますので。


ビデオの要約:


日中間の危機を避けるためのメカニズムは存在するのか?
答えはYES


それは「日中漁業協定」。これは、日中間で衝突が起きる可能性がとても大きいので、この協定によって、尖閣諸島の周辺の海域も含まれている。


現実に、過去に100隻近い中国の漁船が尖閣海域に入ったことがある


当時の周恩来首相が「棚上げ」による解決をし、1978年には、「とう小平」が日本の外務大臣に「棚上げ」による解決を告げた。紛争にならないように、侵犯された方の国は相手国の船には触れない。ことに決めた。


「この協定の約束事項」は、違反があったら「やめなさい」と警告する。違反者について相手国に伝え、その相手国に捕まえてもらう。


例えば、「中国漁船が違反したらそれを日本の海上保安庁が捕獲するようなことはしない。」 ということは日本漁船もこの地域には立ち入ってはならない。その場合、日本政府が警告して捕まえる。


中国も尖閣の海を領海と主張している。日本人が「日本固有の領土」と主張する根拠は日清戦争の時から日本の領土になった、という点。


尖閣諸島=半ば中立的な領域。領土的には「係争地」。



中国漁船一隻がこの海域に入ってきて日本の巡視船に衝突
した際に、日本政府が「日本の国内法に基づき粛々と処理する」と発表したが、その理屈は中国にも同様に適用されることになる


日中漁業協定を守って、中国側にその漁船の処置を任せるべきだった


この頃から孫崎氏はツイッターを開始し、ツイッターでこのことを指摘、警告し始めた。



当時「沖縄タイムス」(地方新聞だから、とバカにしてはいけませんね。地方新聞だからこそ真実が書けるのです)だけが、
尖閣問題を踏まえて、日中間で紛争解決の方法を作って行こう、と報じた。


紛争防止のメカニズムを作ることが大切。それなのに、民主党政権は無視して中国漁船を捕獲した。(というより野党となった自民党はこの背景を知っているのに教えなかった?)


私の見解:


日本国民は大いに怒るべきです自民党、外務省の官僚、など、このことを熟知している人たちは何人も居た筈です。それなのになぜだんまり? マスコミが大騒ぎしたから、その大騒ぎの流れに反することを言うのは止めとこう?


声を大にしてこの協定のことを指摘した人は誰か居るのか?


日本漁船が中国の巡視船に捕獲されて中国に曳航されたら
日本政府はどうするの? その用意はできているのか?


「尖閣諸島を買い取って東京都の船を行かせる」という石原都知事の実におろかな、基本をわきまえていない愚行が本当に実行され、中国漁船が100隻以上(黄海では対韓国でそのようなことが多発している)出て来て操業したら石原はどうするのか?

東京から痩せ犬の遠吠えが精一杯でしょう。


孫崎氏「孫氏の兵法」では、争っても勝てない相手とは紛争を起こしてはならない。石原は米軍が出てくるとでも思っているの? 米軍は高みの見物に決まっているのに。


米軍が欲しいのは紛争があること。紛争があれば引き続き沖縄に駐留することの必要性が対米政府に対して説得できる。官僚と同じ。軍部も「仕事を続けたい。むしろ仕事を増やしたい。そのためには紛争大歓迎。」


「紛争解決は日中間でやればいい。米軍が介入しても自分たちは損するだけ。」


石原都知事はこのことは分かっているのか?


「尖閣諸島を買収して、東京都の船をそこに行かせる」はとても危険な、日本の、そして中国、両方の国益に反することです


石原の相変わらずのスタンドプレー。


一見愛国的に見えるが現実は売国的行為です。


石原の頭の中にあるのはいつも「オレ」が大切オレのために日本国民が犠牲になってはなりません。


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孫崎氏の尖閣問題以外の話し


正力松太郎*は米国CIAのエージェントであった。即ちスパイのこと。第二次大戦中、日本の治安警察に居た正力は戦後パーシ(公職追放)**された人。


その際、「どうだオレたちに見方するか?」とスパイの役割をすることになった。


正力氏:読売新聞社の経営者として、同新聞の部数拡大に成功し、「読売中興の祖として大正力だいしょうりき)と呼ばれる

同様に伊藤忠商事の故瀬島隆三もCIAのスパイであった
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E5%B3%B6%E9%BE%8D%E4%B8%89


私の見解:


CIAのスパイによって発展したのが読売新聞です。読売に私達が期待できること、には限度がありますね。反米的な真実は書かないでしょう。


孫崎享高知講演(6/6):9.11、尖閣、ユダヤ、原発
29分ビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=obcu7ITMS4c


孫崎享:
「駐イラン大使ーー>外務省国際情報局長ーー>駐ウズベキスタン大使(初代)その後  防衛大学校教授,,,,,」


*正力松太郎
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E5%8A%9B%E6%9D%BE%E5%A4%AA%E9%83%8E


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占領軍の力をいやが上にも日本人に実感させたものに
公職追がある。「好ましからざる人物の公職からの除去および排除」すなわちパージは、1948年5月までに旧軍人、政界、財界、言論・教育界等から21万人が追放に処せられ、家族・親族等を含めれば100万人以上の日本人がパージの影響を受けたことになる。パージ該当者は直ちに罷免され、退職金は支給されず、社会から抹殺されたも同然であり、まさに「泣く子も黙る占領軍」を国民に実感させた。
http://members.jcom.home.ne.jp/spu/senryo.htm