http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110628/275773/?P=1&ST=rebuild&TM=management


抜粋:


「イタリアはフランスに一方的に原発のリスクを押し付けるつもりか」という声も出始めている。自分のところでは原発をなくして、よそから原発による電気を買うとは虫が良すぎるし、矛盾しているのではないか、というわけだ。


おなじくフランスから電力を輸入しているドイツに対しても、フランス人の心中は穏やかではない。


再生可能エネルギーと原子力の議論は並行して行え。


クリーンエネルギー利用についてはそれなりの歴史のあるデンマークですら、日本の5割増の料金になっている事実を、果たして生活者は受け入れられるのかどうか。



菅首相よ、学生運動とはわけが違う


菅首相はいきなり「脱原発+再生可能エネルギー」と叫び始めているが、学生運動ならイザ知らず、日本の首相としては、産業界の悲痛な叫びをいかに受け止めるか(事業継続リスクをいかに乗り越えるか)、そして住民の納得を得て定期点検中の原子炉をいかに再稼働させるかが最大の課題であることを忘れてはならな
い。


菅首相が退陣前に成立させたいとしている再生エネルギー特別措置法においても、タイミングとコストを明確にしなければ、それが実現する前に日本から外資が、そして製造業が、データーセンターなどが……と、すべていなくなってしまっているだろう。原子力とクリーンエネルギーを政局のネタに使うことはやめてもらいたい。