長くなったこの話、まだジャスコがレギュラーになったくらいの話をしていました(笑)


我が家は読売新聞をとっている。1週間のテレビ番組の視聴率上位20が掲載される曜日があるのだが、この頃の『東大王』は必ず視聴率10%以上取っていて、10位前後に位置することが多かった。よく光ちゃん人気とも言われるが、光ちゃんが欠席した回でも視聴率は10%以上、20位よりも下に落ちていなかった。それだけ水上以下の男性陣も輝いていたということだろう。

伊沢が解説兼芸能人チームの助っ人となったのは理解出来た。芸能人チームとガチの戦い、それも早押しで、となったらやはり壁が必要だと思ったからだ。


この頃から候補生に伊藤七海(以下、七海と表記)と岡本沙紀(以下、世間に従いおかもっちゃんと表記)が加わった。七海は爽やかなタイプで将来性十分といった感じがした。と同時に、鶴ちゃんが鳥取、ジャスコが富山で七海が福井。東大王メンバーって日本海側の比率が多いなあ、って思った。

おかもっちゃんは見た瞬間に「高校生クイズの子だ」って思った(笑)おかもっちゃんがニューヨークまで行った時の高校生クイズはむちゃくちゃ面白かった。あの時の決勝に残った女子チームの1人、強かったのを覚えていた。

個人的に期待以外ない人が入ったと思った。


私の身近で『東大王』が話題となる人達にも2人は評判よかった。1番話すパートさんもおかもっちゃんが気にいったようで、私も『東大王』ばかりでなく、過去の高校生クイズも話のネタにしていた。


私が個人的に、ジャスコの「ジスタージンのミスを自力で取り返したJUDY AND MARY」と並んて番組内で印象に残っているシーンがある。おかもっちゃんが候補生になって1年経ってからだったと思うが、英英辞典の問題で、鶴ちゃんの答えた

「テレビジョン」

が不正解となり、その後芸能人チームの宇治原が

「テレビ」

と答えて正解になった時だ。すぐにおかもっちゃんが

「どこの辞書ですか?」

と正したことだ。

通常のクイズのルールとしては、正誤判定は絶対なので、クレームは受けつける必要はない。ただ、どう考えてもテレビはテレビジョンの略称で、「テレビ=テレビジョン」である。問題文に「略称は?」にあたるセンテンスがない場合は、「テレビ=テレビジョン」ではないことを証明しなければならない。

ある英英辞典からの出題なので、その英英辞典では「テレビ≠テレビジョン」と定義されていることになる。そうでない場合は出題者もしくは正誤判定者の瑕疵ということになる。

結局この問題はドローになった。当然である。テレビもテレビジョンも英語であり、「略称は?」というセンテンスはなかったのだから。

これは物事がきちんと定義され、かつ疑問と自信両方がないとできないクレームである。素晴らしいと思った。


話を時間軸の流れに戻そう。不動のエースだった水上が卒業した。伊沢と違い完全卒業なので、新陳代謝が必然的に行われることになった。

水上が鶴ちゃんをリーダーとして後継者指名したのには疑問を感じた。水上の気持ちはわかるし、最初のオリジナルメンバー3人は鶴ちゃんと伊沢と水上なので、残った1人に託すのも筋としては正しい。ただ、この番組を長く続けようとしたら、長年出ている鶴ちゃんではなく、レギュラーから別のリーダーを立てた方が、と思ったからだ。


砂川がレギュラーに昇格し、レギュラーは鶴ちゃん、光ちゃん、ジャスコ、砂川というラインナップ。候補生のきのちゃん、七海、おかもっちゃんも成長してくるだろうからまだまだ楽しみだ、と思っていた。ただメンバー的におとなしめだから、ガツガツしたタイプが欲しいな、とも思っていた。


(まだまだ続く、です)