リアルタイムで視聴が難しいとなると録画をする。録画をすると安心して見ることが遅くなる時がある。今回もそのパターンと言えるかもしれない。


というわけでようやく見た『岸辺露伴は動かない 第九話 密猟海岸』である。


原作を読んでいるものには、この作品の主要キャラであるトニオ・トラサルディについては当たり前に知っている。しかしドラマの視聴者にはそもそもの『ジョジョの奇妙な冒険』自体を読んでいない人もいる。また、ドラマの『岸辺露伴は動かない』の世界にはスタンドの概念がない。トニオ・トラサルディーを説明するためには、『ジョジョの奇妙な冒険』の中で東方仗助と虹村億泰で行っていた話を挿入する必要があったんだな、と最初思った。

東方仗助と虹村億泰の場合は、虹村億泰ばかり効き目が現れ、見ている東方仗助と違い虹村億泰はトニオ・トラサルディーに疑いは持たない。トニオ・トラサルディーのスタンド「パール・ジャム』は精神面にも左右するのでは?と言われる所以ともなっていた。

しかし岸辺露伴と泉京香の場合は、互いに効き目が現れるので、疑いを持つ。そして「パール・ジャム」と違い精神面に作用しないようである。普通はトニオ・トラサルディーの料理のような現象が起きたら、2人のような反応が当たり前とも思う。

しかもトニオ・トラサルディーも能力を持っているが、料理は努力の賜物で、手を見て全ての体調不良がわかるというのも画期的だったと思った。

正直、『密猟海岸』の本エピソードよりも印象に残ってしまったくらいだった。


もちろん、『密猟海岸』の本エピソードも面白かった。漫画と違い、鮑の密猟という犯罪行為をNHKがどう描くのか、と思っていましたが、あれは上手くまとめましたなあ。脚本が見事でした。


まだまだ次回作を見たいと思うけど、リアルの世界で岸辺露伴の中の人と、泉京香の中の人が結婚しちゃうから、実際は次回作あるんだろうか?

まあ、原作で泉京香の登場する作品は2作しかないので、世界が成立するとはいえるけど。