昨年のロボコン視聴シリーズ、ようやく全国大会です。


それにしても全国大会だけあって、地方大会を見ていた人間にとれば

「こいつは、すげー」

というような組み合わせが沢山ありますね。絶対 ON AIR だけでは欲求不満確定です。


ビジュアル系対決も小山高専(ケーキ)vs沖縄高専(獅子舞)。しかし沖縄高専の九州沖縄大会からのブラッシュアップが凄いですね。九州沖縄大会では「獅子舞の動きをする」だったのが、全国大会では「獅子が確実にキウイをゲットする」に変わっていました。勝負は63−61で小山高専に軍配が上がりましたが、驚くは沖縄高専でしたね。


熊本高専八代vs大阪公大高専はスピード対決。しかし大阪公大高専、ただでさえ速いロボットがさらに速くなっている。先にセンターに入った上、相手をセンターに入れさせないという作戦で320−213で勝利。強い。


その大阪公大高専に近畿大会で勝っているのが和歌山高専。優勝候補扱いもわかります。

対戦相手は四国大会の覇者高知高専。学校の顧問の先生の扱いが笑えたけど、彼らをもっと高みに導くためには重要なんでしょうね。

この対決、高知高専はやるべきことをやったという感じなのに対し、和歌山高専は通信障害からミスを連発。27−4で高知高専に軍配があがりました。やはり勝負とは、やってみないとわからないものです。


準々決勝で大阪公大高専と対戦したのは、勝ち上がる過程で402点を取った鈴鹿高専。鈴鹿高専がリードするも、大阪公大高専が持ち前のスピードでセンターに先に入って中に入れさせないという展開。鈴鹿高専が隙をついてセンターに入ると大阪公大高専はスタートに戻り逆転。233−160で大阪公大高専に軍配が上がりました。実に見応えがありました。

見ていて思ったのは、鈴鹿高専が隙をついてセンターに入らず、あのエリアでウロウロしていたらどうなったのだろう?ということでした。

センターに入れないということは、逆からいえばセンターから出られないということを意味します。TVで見た限りでは、鈴鹿高専が入るなりに外に出た大阪公大高専というイメージがありました。仮にもう10秒大阪公大高専が外に出るのが遅れていたらどうなっていたか?そんな試合でしたね。


準決勝、大阪公大高専に挑むは高知高専です。やれることをしっかりやってきてここまできたイメージのある高知高専が、センターで大阪公大高専と戦うことを避け、外側の果物だけで勝負にいったのは納得です。230−193というスコアは、あと1個スタートに持ち帰ったら勝っていたということ。通信トラブルもあったようですし、この悔しさを未来に活かしてもらいたいですね。


もう1試合は、確実にキウイで60点を取り勝ってきた小山高専vsワイルドカードで復活の熊本高専八代です。組み合わせ云々も゙あるでしょうが、「確実にキウイで60点」でも準決勝進出できるわけです。これが面白さでもあります。

それに、勝ち上がると試合数も増える中、毎試合同じ能力を発揮させるというのも技術がいる話ですからね。

この対決は362−60で熊本高専八代が勝ちましたが、準決勝で敗れた2校はしっかりと自分たちのやれることをやってきたという印象に好感を持ちました。


そして決勝戦は再びの大阪公大高専vs熊本高専八代。ただ最初の対決でセンターに入れなくて負けている熊本高専八代は最初からセンターは狙わない作戦。ただこの作戦への対応は高知高専戦で経験済み。大阪公大高専が400−207というスコアで優勝を決めました。


いやあ東海北陸大会の予選を見てからここまで、楽しかったですね。

1年後を楽しみにしたいと思います。