今回から「明訓vsりんご園農』です。


りんご園農、農業ネタはツッコミどころ満載です。あえて無視せず突っ込んでいきましょう。


大会前にりんごの収穫をして倒れた星王。『ドカベン最終回』でも書きましたが、主力でない極早生品種の収穫で無理して倒れてはりんご屋失格でしょう。だから後にプロ野球選手になったのか(笑)

メインになるのは秋になってから収穫するりんご。では夏の台風の時にどうするのか?といえば防風ネットを張ったり、風害で折れる危険性のある枝に支柱を立てたり、とやることは沢山あるんですよ。だから、台風対策で苦労して倒れたというのはおかしくない。そういうふうに理解しています。


この試合、気になるのは試合前、明訓の選手達の神経が完全に自分たちの試合、対戦相手(りんご園農)よりも前の試合(青田)にいってるんですよね。これはりんご園農戦の苦戦必至だったと思いますよ。りんご園農は明訓倒すつもりで満々なのだから。

その油断が軽率なピッチングにつながり、星王のプレイボールホームランに繋がったと思いますね。


話は前後しますが、8月に間に合わせるように文字入りりんごを作るのも大変ですね。文字入りりんごの作り方は添付の通りになります。




しかもシールを貼った後からもりんごは肥大しますからね。小さい状態で『必勝』の『勝』は難しかっただろうな。


もっと難しいのは、甲子園大会に間に合いそうな極早生品種って、青りんごが多いということですね。大平監督がひと目見てスターキングと思ったくらいですから、『必勝』りんごは赤いりんごのはず。


スターキングついでにいえば、スターキングは10月収穫の品種ですよね。当時は前年に収穫したりんごを夏まで貯蔵する技術はなかったはずなので、スターキングのわけがないと思うんですが。大平監督、知ったかぶりしたんでしょうか。


りんご園農の選手達、祝と神は完全に『極道くん』の大森と京極ですよね。まあ星王も大草原高校の達磨みたいですが。

まあそれ以上に、りんご園農の選手で苫米地と葛西がいるけど、苫米地も葛西も、りんご園の多い津軽では見かけない名字ですね。ニンニクや長芋の生産が多い南部の名字です。それに、青森県には農業高校が複数ありますから、わざわざ津軽の高校までくる必要はないのですが。ましてりんご園農はりんごに特化した農業高校ですし。(青森県全てがりんごの産地ではない)


それはそうとのは球種がわかっているとはいえ、祝以降の連打は凄かったですね。個人的に思うのは、殿馬と微笑のエラーについても、やはり油断がありましたかね。代表になっているチームなんですからね。


その球種の伝達で使われたのが『紅玉』『王鈴』『旭』といったりんごの品種。ただ『大甲子園』を読んで知っているからといって、これらの品種の名前をりんご屋さんに言っても

「なんでそんな古い品種を知っているんだ』

という話にしかならないので、やめておいた方がいい。(実体験から言っている)自分の住む町もりんご農家が数十軒あるが、この3品種で購入できるのは『紅玉』だけだ。


逆にいえば、現代ならどんな品種で伝達していたのか?想像するのも面白い。『王林』はなんか芸能人の名前みたいだし、『秋映』や『名月』(ぐんま名月)などは他産地(『秋映』は長野、『ぐんま名月』はもちろん群馬)だから使うだろうか?なんて(笑)


野球の話もしましょう(笑)『旭』はフォークですが、アンダースローの里中がフォークを投げるのは・・・確かにプロではスカイフォークを駆使する里中ですが、この段階でのウイニングショットはシンカー(さとるボール)だったはず。それにこの試合以外で里中がフォークを投げたのは、弁慶高校戦であるんですがオーバースローで投げているんですよね。この試合だけどうしたんでしょう?


というわけで、次回に続く。