明治神宮大会は大阪桐蔭が2年連続の優勝を決めた。前回、大会中で話題となったクラーク国際戦の騒動を書いた。今回も大阪桐蔭について書きたいと思う。
そういえば大阪桐蔭といえば、東邦戦でボークかどうかが話題になった。個人的にはあれはボークだと思う。というのは野球規則に
8.05c 踏み出さないで牽制球を投げる
投手板に触れている投手が塁に送球する前に足を直接その塁の方向に踏み出さなかった場合。
とある。動画を見たが、前田投手は足を踏み出していないし、プレートを外したのは牽制後である。ボークである。
審判がボークを取らなかったというが、インプレー中でボークの宣告のタイミングが遅れ、そのプレーの結果ランナーが盗塁したということからだろう。この場合、ボークを宣告した場合、攻撃側はボークかインプレーの成立か選択権がある。
ボークを選択
ボークをした段階でボールデッドとなりランナーは1つ進塁。ランナー2塁で再開。
インプレーの成立を選択
この場合盗塁成功。盗塁の記録が残りランナー2塁でプレー続行。
ボークでもインプレーの成立でも同じ結果になるということになった。結果が同じであればあえてボークを取らなかったと思われる。
その証拠と思われるのは、前田投手がその後審判から注意を受けていることである。
ルールはルールという話なのだが、今回の件で私が不快なのは無知な連中がネット上で
「大阪桐蔭は敵の監督や審判の抵抗に負けずに優勝した」
と書き込んだりしていることだ。ネット上の無記名性がなせる業だが、頼むからもっと勉強しろ、と言いたい。
私はむしろ、今回の件で大阪桐蔭は2013年春の県岐阜商戦から本質は変わっていないのだとも思った。