と、ここまでは前向きな話を書いた。が同時期に話題となったニュースとして名門校の不祥事があった。早稲田実と横浜という、別格の名門校の不祥事である。

まず話題となったのが早稲田実で、不祥事の内容が週刊誌の報道によると“性動画”だという。これだけでは詳細がわからないが、性が絡んだ不祥事で内容がぼやかされる場合、“被害者保護”が理由の場合が多い。だから今回もそういう案件ではないかと邪推している。
私の邪推が正しいかどうかは別として、そういう事に興味が1番あるような年代ではある。だから問題の性動画が拡散していったのもわからないではない。

とはいえ、これはだからといって許せる問題ではない。

拡散が問題になったという事はすなわち、動画に映っている者(特に女性)が被害者と認定される内容だという事だろう。
となると、被害者保護の観点からも詳細の説明が出来なくなるのも理解できる。

と、ここまで書いて思ったのは、こういうトラブルについてやはりもっと勉強すべきであるという事だ。軽い気持ちから行っている行為だろうが、彼らは当然学校で何らかの処分を受けただろう。そしてチームメイトからも秋季大会の出場(つまり選抜出場の可能性)を奪った。いろんなものを失うことを理解していなかったのは間違いないだろうし、また今後同様の案件が起きない為にも、厳重な処分と、行為及び処分に対する情報の共有化が求められる。

また被害者サイドは今後、拡散された動画がその後どうなったのが、未来にわたり苦しむ可能性がある事も考えていく必要があるだろう。

ただ毎度思うのは、性犯罪の場合は個人の処分を厳しくする一方、チームには寛大にできないか?と思う。(今回は連帯性があるのでやむを得ないけど)

と、早稲田実の問題報道のトーンが下がってきた頃、今度は横浜の不祥事が聞こえてきた。暴力行為で監督、部長が辞任するというものだ。

横浜については、最近甲子園では勝てなくなっている。いい選手が集まっているのは確かだが、勝ちきれない状態だ。
問題がどこにあるかは別にして、結果が出ない(神奈川で勝っているので結果は出ているが、それではなかなか認めてもらえない)状態というのは、指導者には圧力もかかって苦しい状態だろう。

そういう状態である上に、横浜の選手は何か伸び悩んでいるような感じがする。失礼を承知でいえば、横浜に入った事で満足している様にすら感じられる。

監督ばかりでなく、何か根本的に立て直す必要があるのではないか、と思う。