「オリンピックのこの御時世に大河ドラマの総集編を見ていたのか」
と思う御仁もいるだろう。しかし私がたまたま余暇のあった時間に競技がなければ、録画され溜まったものを見る事になる。という訳の『天地人』である。

実はリアルタイムでは、魚津城の戦いが終わるなり、番組の雰囲気が大きく変わり、嫌気がさして見なくなった。つまり総集編で初めて見るシーンも多かった。

結果はやはり
「魚津城までは面白い!」
だった(笑)

特に御館の乱は
「もっと見せろ!」
と思った。やはりこのドラマは御館の乱と魚津城だと再認識した。

そして本来クライマックスとなるべき長谷堂城の戦いが割愛されているのが最大の欠点だと思った。

御館の乱も魚津城の戦いも長谷堂城の戦いも、今後大河ドラマで描かれるとは思えない(魚津城の戦いは『天地人』より先に『利家とまつ』でも織田方の立場で描かれているが)だけに、惜しいと思われる。

しかし両方の立場から描かれた事のある魚津城の戦いは稀有な存在である。そんな戦いは川中島、三方原、桶狭間、小牧・長久手、賤ヶ岳、関ヶ原、山崎、大坂の陣等戦国の戦いでも少数なだけに、もっと有名になってもいいと思う。