「何がしたいの?」

そう聞かれると、固まってしまう。
好きなものも、本当はよくわからない。

たとえば、こんなことありませんか。

・「何が食べたい?」に、すぐ答えられない
・趣味や好きなことを聞かれると、困る
・人の希望には合わせられるのに、自分の希望は出てこない
・気づけばいつも「人がよろこぶこと」を選んでいる


ひとつでも当てはまるなら、これはあなたの話です。

「自分は、空っぽな人間なんだ」
そう思って、責めてきました。
でも、違ったんです。



◆ なぜ、自分の気持ちがわからないのか

子どもの頃、「やりたい」を出すのが危なかった。
それが原因です。

「これがほしい」と言えば、わがままと怒られる。
「やりたくない」と言えば、機嫌を損ねる。

だから僕は、自分の本音にフタをしました。
そして、親が望むほうに合わせて生きるようになった。

心理学では、こうしてできた仮面を
「偽りの自己」と呼んだりします。

むずかしく聞こえますが、要は——
自分を守るために、もうひとりの「いい子の自分」を作った、ということ。

その仮面で、長く生きてきた。
だから今、「本当の自分は何が好き?」と聞かれても、
すぐには出てこないんです。

でも、安心してください。

本当のあなたは、消えたわけじゃありません。
仮面の奥に、ずっとしまわれているだけなんです。



◆ 今日からできる、小さな一歩

① 小さな「好き」を、1日ひとつメモする

大きな夢じゃなくていいんです。

「このコーヒー、おいしい」
「この曲、なんかいい」
「この道、歩くと落ち着く」

そんな微かな感覚を、ひとつ拾って書き留める。
止めていた「感じる力」を、少しずつ戻していきます。

② 「どっちでもいい」をやめて、5秒で選ぶ

どっちの色。
どっちの道。
どっちのメニュー。

小さなことを、5秒で選んでみてください。
理由はいらない。
「なんとなく、こっち」でいい。

それが、あなたの感覚を取り戻す、再起動ボタンです。



◆ あなたの「好き」は、戻ってくる

やりたいことがないんじゃない。

長いあいだ、感じるスイッチを切って生きてきた。
それだけのことなんです。

スイッチは、もう一度入れられます。

最初は、微かな感覚かもしれません。
でも、それを拾いつづけるうちに、
あなたの「好き」は、少しずつ戻ってきます。

あなたは空っぽじゃない。
ただ、これから思い出していくところなんです。

次回は「完璧主義・ちゃんとしなきゃ」の話を。
その完璧主義も、あなたを守ってきたものなんです。

今日も、ここまで読んでくれてありがとうございました。

アオ