職場の自分。
実家の自分。
友達といる自分。

全部、演技な気がする。

じゃあ素の自分は?と探すと——
誰も、いない気がする。

・相手によって、キャラが変わる自覚がある
・「素を出して」と言われても、素がどれか分からない
・ひとりになった瞬間、自分が空っぽに感じる
・「八方美人」と言われて、深く傷ついたことがある


ひとつでも当てはまるなら、これはあなたの話です。

この「誰もいない感じ」の正体を、今日は話します。



◆ 本当の自分は、在庫の中にいない

毒親育ちの人は、
相手ごとに"最適な自分"を作る職人になります。

親用の自分。
先生用の自分。
友達用の自分。

生き延びるために、量産してきた。

それで大人になって、在庫を見渡して困るんです。
「……どれが本物?」って。

でも、実は——
この問いの立て方が、もう罠なんです。

本当の自分は、在庫の中の1体じゃありません。

強いて言えば、
「どの自分を出すか、切り替えてきた側」のほう。

考えてみてください。
演技だと思ってきたその使い分け、全部自作です。

作者が不在なわけが、ないんです。

あなたはずっと楽屋にいて、
衣装だけを、選んでいた。

空っぽなんじゃない。
本体は、舞台に出ていなかっただけなんです。



◆ 今日からできる、小さな一歩

① 探すのをやめて、「観察」に切り替える

「本当の自分探し」は、今日で終わりにしていい。

代わりに、
どこかで自分を切り替えた瞬間に、
「今、衣装替えしたな」と気づくだけ。

その気づいている視点こそが、
探していた本体だからです。

② 「一番素に近い自分」が出る場面をメモする

完全な素じゃなくていい。

「この人の前だと、ちょっと楽だな」
「ひとりで散歩してるときは、何も演じてないな」

その場面を集めていくと、
楽屋にいる本体の輪郭が、見えてきます。



◆ 作者は、ずっとここにいた

本当の自分がわからないのは、
あなたが空っぽだからじゃない。

たくさんの衣装を作って、
使い分けて、生き延びてきた——
その作者が、あなただからです。

これからは、衣装を減らす旅じゃなく、
楽屋の自分と仲良くなる旅を。

ちなみに、あなたが一番素に近い自分でいられるのは、
誰の前ですか。
よかったらコメントで教えてください。

次回は「昔のことを思い出して、いまだに腹が立つ」話を。

今日も、ここまで読んでくれてありがとうございました。

アオ