先月からネット上で気になっていた藍色のシンギングボウル。
そのデビューを兼ねて九大病院焼香に持参。
直径8.5センチと小振りながら「倍音」が素晴らしい。
私が若い頃から好きな青系の色。
近年に至っては筆記具に表れている。
その色が最大限に発揮されたのが2009年12月。
腰椎圧迫骨折で救急病院へ。
直ぐに手術を勧められたが、
暫し考えて半ば脅すように鎮痛剤を処方させて、
脱走兵の如く病院を後にした。
家では薬が効いている間に用事を済ませ、
後はひたすら回復を祈る。
それ以外は、家の中を大トカゲのように動き回る。
その様を見た元野良のチャッピーは、
わが身の危険を感じたのか私と距離を置く。
そして薬が切れる1週間を迎えた。
近所の歯科医に薬の処方を頼むが、
≪当医院では、このような強い薬は出せない≫と。
その代替案として「色彩療法」が提案された。
その時の色がブルーだった。
それ以来、立てるようになり
日課の「30分ウォーキング」を始めた。
これに依って脚力、腰の筋肉を鍛え、
腰椎だけで上半身を支えるのではなく、
腰椎+腰の筋肉で支える事に専念する。
寝たきりだと筋肉は衰える一方である。
手術の際に「同意書」にサインをするから、
仮にミスで「車椅子」の生活に成っても、
文句など言えない。
今思えば、勇気を出して
「腰抜け脱走兵」に成って良かった。
健康とは失った時にその価値が身に沁みる。
その時に救ってくれたのが青系の色である。
因みに、暦の上では今宵は「新月」である。