肌触りは優しく、心は逞しく | jのブログ

jのブログ

ブログの説明を入力します。

昨夜のNHKで放送されたのが

『映像の世紀バタフライエフェクト

「ヴェルヴェットの奇跡 革命家とロックシンガー」』。

番組のHPから内容を出典する。

 

番組概要:

1989年、ソ連に抵抗を続けたチェコスロバキアは、

ビロード革命と呼ばれる無血革命を果たした。

そこには革命と同じ名を持つアメリカのロックバンドの存在があった。

 

番組内容:

ソ連に軍事侵攻をされながらも20年間、

抵抗を続けた国・チェコスロバキア。

人々は長く暗い冬の時代を耐え、

1989年「ビロード革命・ヴェルベット・レボルーション」を果たす。

その陰には、革命と同じ名を持つアメリカのロックバンドの存在があった。

「ヴェルヴェットアンダーグラウンド」である。

すべての始まりは、

革命家がそのバンドのレコードを手に入れたことだった。

音楽が、時空を越えて世界を変えた奇跡の物語である。

 

以上、出典を終る。

 

知らなかった、あのヴェルヴェットアンダーグラウンドが、

チェコの民主化運動の起爆剤だったとは。

そのレコードをニューヨークで手に入れてチェコに持ち帰ったのが、

あのヴァーツラフ・ハヴェルだったとは知らなかった。

手元には『100分de名著 力なき者たちの力』がある。

これはチェコ共和国初代大統領に就任した

ヴァーツラフ・ハヴェルを軸に放送された内容を明文化した書である。

何度読み返してもヴェルヴェットアンダーグラウンドは出てこない。

それだけにショックだった。

 

此処でも対峙する主人公としてロシア(当時のソ連)が登場する。

東欧は地政学的に社会主義国家と資本主義国家との狭間に在り、

いろんな意味で東西対立の犠牲者に成る運命にある。

この「冷戦構造」の犠牲に成ったのが

朝鮮半島、ヴェトナムなどに始まり今に至っている。

そのチェコと同じような運命を背負ったのがウクライナかもしれない。

共に共通するのが政治畑出身の大統領ではない事。

ハヴェル氏は戯曲家で当時の政権によって投獄された経験がある。

一方、ゼレンスキー氏は若い頃から話芸の才能があったらしく、

その延長線上でコメディアンとして人気を博し、

政治風刺ドラマなどで国民的スターに成った。

ハヴェル氏は若い頃に学生運動に参加し、

戯曲家としても地下に潜って市民運動に携わってきた経験がある。

そのハヴェル氏に関して書を読みながら思ったのは、

彼は文学的であり哲学的でもあったから

《市民運動に何が必要なのか》を探り出せたのでは。

つまり若い時に自らが現場に赴き、

そこで得たものから反映した思想をスローガンの礎にしたのでは。

だから「ビロード革命」が成功したのではないのか。

ハヴェル氏は「ビロード革命」と聞けば事がスムースに運んだと思うだろうが、

実際には大変な想いで成就した革命だったと告白していた。

それに対して残念ながらゼレンスキー氏には、

この政治的経験が決定的に不足しているのでは。

政治風刺ドラマの延長線上にリアルな政治を見据えたのでは。

彼のヒーローはチャップリンだったのでは。

そのゼレンスキー氏を大統領に迎えざるを得なかった

ウクライナ国民の心中は察するが、

こればかりは地政学的に致し方ない運命かもしれない。

と同時に自らの未熟さを見直す好機かもしれない。

これに関しては同情するに値すると思う。

 

で、本日の地元紙である「西日本新聞」の第一面は、

当然だが昨日の「戦勝記念日」に関する記事である。

プーチン大統領、《「戦争」宣言せず》という見出しが際立っている。

それに対してゼレンスキー大統領は≪我々が勝つ≫と宣言したとか。

見事、地雷に足の乗せた状態である。

最早、如何なる犠牲を払ってでも戦勝国に成らないと為らない。

パチンコと同じで有り金を使い果たしてしまった。

今止めれば注ぎ込んだ資金が全額無駄になる。

だからクラウドファンディングで世界から金を集める必要性に迫られた。

仮にロシア側が停戦状態に入っても、

ウクライナ側が挑発行為を展開すれば、

ロシアは防衛しなければ為らない。

この状況を私は待っていた。

 

因みにルー・リードが自らの音楽が

チェコの革命の起爆剤に成った事を知ったのは、

ハヴェル氏が大統領に就任して後である。

チェコで対論番組が企画された時、

ハヴェル氏はインタビュアーとしてルー・リードを指名した。

そして後にホワイトハウスにハヴェル夫妻が招かれた時、

ハヴェル氏はルー・リードの演奏を希望した。

そして「ホワイトハウスにロック音楽」が鳴り響いた。

この場面を観て私が思ったのは、

《もし、ルー・リードがアメリカの大統領に就任したら、

その後のアメリカはどんな国に成っていたか》である。