中央アジア(3) - ソンクル湖 | Art of the World - カメラを持って、旅に出よう

Art of the World - カメラを持って、旅に出よう

10年以上定期的に世界を旅しています。それらの旅の記録を写真と共に残しています。2024年3月現在渡航国と地域は65。

素晴らしい星空を見上げた夜が明けました。

 

3,000mの高地でウォッカをあおったからか、少し頭が痛いです。

 

 

 

湖畔の朝

 

 

 

 

 

 

朝ごはん

 

 

 

バターがうまい。

 

 

 

ドライバーのおっちゃんも一緒に。

 

 

 

いい表情。

 

 

 

ソンクルでは2泊の予定でした。

既に星も観たので、目的の大部分は達成。

ゆったりした気持ちで、日中湖周辺をぶらぶらしました。

 

 

 

牛飼いの少年。宿のこども。

 

 

 

宿を切り盛りしているのはおばあちゃん。

両親は、街に働きに出ているのかな?

言葉が通じなかったので、聞くことはできませんでしたが。

 

 

 

屈託のない笑顔。

 

 

 

電波も入らない、ソンクルの山上。

せっかく買ったSIM CARD、でもスマートフォンは無用の長物に。

 

モバイル機器は、生活を便利にしました。

でも、豊かになったのかな。

 

歴史の中で、大きなテクノロジーの進歩がある度に、

その進歩がもたらす負の影響の懸念が議論されてきました。

 

例えば、高速鉄道が出来た時は、

時速30km以上の速度に、人間の体は耐えられない、

という懸念を示した識者が居たそうです。

 

電話が出来た時は、それは悪魔の発明で、

雷雨や邪悪な魂を引きよせるとか。

 

テレビには催眠効果がある、という仮説もあったそうです。

 

最近よく聞かれる、スマートフォンへの懸念も、

それらの類なのかもしれません。

 

ただ、スマートフォンやインターネットは、

1日中使われている、日常に密着したもの、

という点で、異質なような気もします。

 

 

 

なんだろう、なんでこんなこと書いたかというと、

この少年の穏やかな笑顔いいなって思ったってことです。

現代の子どもたちは、SNSに没頭し、ソーシャルゲームにはまって、

他人と比較し、不幸になっているという研究もあります。

 

この少年の笑顔は、物質的に豊かではないけど、

とても幸せなんだなって感じがしました。

 

これが、スマートフォンで、都会のいいところだけ見て、

羨ましくなって、同年代の子どもたちと比較をして、

とかやり出すと、また違ってくるんだろうなって。

 

 

 

そして、自分も、ネットワークと強制的に隔絶されたソンクルの地で、

スマホの電源を落として、健やかな気持ちになっていたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空が好きです。

 

広角レンズでとらえる空の果ての、もはや濃紺を通り越した、闇のような青 - 宇宙へとつながっていく感じが。

3,000mの高地、大気圏と地上との距離を考えると誤差の範囲ですが、それでも、少し空に近い感じがします。

 

横浜の家と、都心のオフィスとの往復の日々では、高層ビルやマンションに囲まれて、空を見る機会が多くありませんでした。

30階くらいのオフィスの窓から見る空は、1日で飽きました。不自然な景色だとすら思いました。

 

地上から、何にもさえぎられずに見上げる空の、なんと綺麗なことか。

 

 

 

 

 

 

夕飯の時間に、ドイツ人のご家族と一緒になりました。

ドイツのフライブルクという美しい街にある、フライブルク大学の教授とのこと。

奥様は経済学者。そして2人のお子様。

 

なんとインテリなご家族…

 

色々な話をさせていただきました。

こういった時、英語を通ってきて良かったと思います。

 

 

 

ニンジン・玉ねぎ・ヤギの肉を煮込んだスープ。ウマイ。

 

 

 

夜は冷えました。ストーブ付けてもらった。

 

 

 

心が洗われた1日。

 

続きます。