2020年7月現在のカメラ機材リストをご紹介します。
イスラエル、嘆きの壁の前にて
旅人の観点からの機材の考え方も下に書きます。
■ Body
Z6
Nikon Z6へ、デジタル一眼レフからの移行を決めました。
Df
D4S
■ Lens
[Fマウント]
AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
- AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR で撮った世界の写真
- 広角レンズの選択 - AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR (2)
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
Ai AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8D
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
- Nikon Z6へ、デジタル一眼レフからの移行を決めました。
AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
- AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED - 星景レンズとして
- AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED - ポートレートレンズとして
- AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED で撮る卒業写真
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G ED
- AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G で撮るポートレート - 課外授業にて1
- AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G で撮る卒業写真
[Zマウント]
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
- Nikon Z6へ、デジタル一眼レフからの移行を決めました。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
- Nikon Z6へ、デジタル一眼レフからの移行を決めました。
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
- Nikon Z6へ、デジタル一眼レフからの移行を決めました。
■ Compact
DSC-RX100MKII
解説
【ニコン党です。】
2010年のD90購入以来、一眼レフとミラーレスは一貫してニコンを使っています。
2010年、人生初の海外である南米一か月行で旅に魅せられたのですが、その際に海外のバックパッカー達が一眼レフを使っているのを見ていいなと思っていた自分は、次の旅となった同年2010年のモンゴル旅に合わせてD90を購入したのでした。
なぜニコンにしたのか。深い理由はありませんが、なんとなくCanonのEOS Kissという名前にチャラさを感じており、工学部理系男子たるもの硬派であれ、というわけのわからん思い込みから、足は自然に、どことなく武骨な雰囲気があったニコンに向かいました。
(工学部理系男子が硬派でないといけない必然なんてないですし、Canonがチャラいというのも勝手な思い込みです)
ただ、そうでなくとも、当時流行り始めていたECサイトを見ても、D90の評判は抜群でした。絶賛のレビューの数々は、カメラ素人だった自分に安心を与えてくれました。(ECサイトが流行る前は雑誌や個人のホームページが情報源でした。ECサイト黎明期の楽しい時代でした)
そこからは、惰性です。
D90でカメラを学び始めて、まずRaw現像をニコンの純正ソフトで覚えました(今も一貫して純正ソフトを現像に使っています)。2012年にアフリカの旅で出会ったある日本人バックパッカーの写真に魅了されてフルサイズを検討した時も、それまでニコンでRaw現像のフローを作ってしまっていたので、自然にニコンのD700のみを考えていました。その方がD7000を使っていたのも大きかったですが。やっぱりバックパッカーはニコンだろうと。
(余談ですが、その後、その方のカナダ滞在中に、日本からD600を買って送って差し上げました。)
一旦ロックインされてしまうと、あとはそこにはまり続けることになります。もう早い段階からニコンにロックインされていました。
D700と24-70mm f/2.8Gのあまりの重さに疲れ始めていたころ、EOS 5D mk2とCanonの24-70mm f/2.8の総重量を見て「いいな」と思ったりもしました。6Dの軽快さとD600の野暮ったい重さを比べて「あぁ…ニコンはなんでいつまでも重厚長大なんだ」と嘆いたこともありました。
ただ、それでもCanonに移行しようとは一切合切、一度も思いませんでした。
ミラーレスへの以降期と言える現代にあっても、これを機に先駆者たるSONYにしよう、などと考えたこともありません。
いや、勿論、惰性だけではありません。
ニコンでないといけないと考えているからです。ニコンでないといけない理由…それは、その高性能なレンズ群と、ボディのSNの良さ、そして色づくりです。操作子の配置も良く考えられています。
業績が悪いとか、ミラーレスのシェアがSONYとCanonと比べて一人負けというニュースも聞かれますが、これらをしっかりと引き継いだZは素晴らしいマウントに仕上がっていると思います。このまま消えて欲しくありません。
技術が変わっても変わらないもの - メーカーとしての画作り。僕はニコンの画が基本的に好きです。特に風景は、見たままのイメージに近い画を残してくれます。
僕がかつて居た音響業界も、レコードからテープ、テープからCD、CDからデータへとメディアが変わっていきましたが、メーカーとして音のフィロソフィーがあるメーカーは、どの時代、どの技術にあってもそのメーカーの音を奏で続けます。
今後も、なるべく見た景色を極力そのまま身の回りの人たちに伝えるために、ニコンを使い続けようと思います。
【現状】
2019年頃、試験的に導入したミラーレスのZシリーズ、完成度の高さとFマウントへの優位性を感じて段階的に移行中です。
とはいえ、ブライダルやスポーツ、ポートレートなどの撮影依頼用に持っているD4S用にFマウントの高性能な2.8ズーム2本を残していますが、これらの有効活用のために、D780あたりを導入しても良いかもしれないと考えています。
特に、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRの画質はZマウントのNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sと比較してもより高いと考えており、旅の際はこのレンズを使うためだけにD780 + 24-70 f/2.8 VR、Z6 + 14-30 f/4 という二台体制もありだと考えています。
D780はセンサーも画像処理エンジンもZ6と同じものを積んでいるので、画質としてはほぼ同じであろうと考えられます。
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/1227671.html
D800 + 24-70mm f/2.8E VR
ズームレンズのボケじゃない…
いくらZシリーズの起動から撮影までのタイムラグが許容範囲内になっているとはいえ、やはり一眼レフにはかないません。撮影の気持ちよさという情緒的な部分もそうです。
あと、Z6では星撮り用の16フィッシュアイのオートフォーカスができません。いや、そもそも星はやはりファインダー越しに見たいものです。キルギスでZ6で星を撮った際はピント合わせに苦労しました。
などなど、やはり一眼レフには一眼レフの優位性があるものです。
D780を導入するか、否か。全てはコロナがいつ明けるか - 次の旅がいつになるのか、次第なのですが。とりあえずは「不要不急」です。
D800 + 16フィッシュアイ - インドのラダックにて
Z6 + 14-30mm f/4 S - キルギスのソンクルにて
【二台持ちの考え方】

2013年、ヨルダンにて。当時はD700とD300Sの二台のボディに、24-70 f/2.8G ED、16-35 f/4G VR、70-200 f/2.8G VRという三本のズームの組み合わせでした。
ヨーロッパや北米、国内をふらっと散歩する時はボディ1つに標準ズームと広角ズーム、という組み合わせですが、アフリカやアジアを旅する際は極力2台の機材を持っていきます。レンズ交換している安全な場所がないケースも少なくなく、ボディ一台分の重さは増しますが、それ以上の恩恵を得られます。
しかし、D700とD300Sの組み合わせは史上最高の組み合わせでした。記録メディアは両方CF。電池同じ。操作子ほぼ同じ。画素数ほぼ同じ。画質の傾向同じ。フルサイズとAPS-C。D300Sにはずっと70-200 f/2.8G VRをはめっぱなしにしていました。
ここまでマッチの良い組み合わせは最近ありませんが、D780とZ6、D850とZ7という久しぶりにナイスな組み合わせが出ました。さすがに後者の組み合わせはアマチュアには勿体なさすぎるのですが、前者が気になっているのは上述の通りです。
D300S + 70-200mm f/2.8G VR
ISO800でディテールが怪しくなり始めるような機種でしたが、それが「工夫」を覚えさせてくれました。
【一桁D】
型落ちで格安新品で買ったD4Sを持っています(格安と言っても…でしたが)。
その前は中古で買ったD3Sを所有していました(こちらは20万円位で買って、やはり20万円位で売れました)。
エントリーフルサイズ初代D600の世代からSNもダイナミックレンジも非常に良く、どのモデルを使っても満足のいく画質を得ることが出来ます。
しかし、一桁Dでしか撮ることのできない世界があります。
まず、D3SやD4S、Dfの画素数はこれらのエントリークラスを下回りますが、画質は圧倒的にこれら一桁Dモデルの方が上だと言い切ります。
操作子関係も、瞬間を逃せないプロのフォトグラファー向けに設計されており、撮影企図からの対応速度は他のモデルと比較になりません。
また、頑丈です。D3Sを持って東部アフリカを回ったり、北極でオーロラを撮ったりしましたが、その頑丈なボディで、環境起因の機体への不安から一切開放してくれました。
D3Sはこれまで所有したボディの中で最高のSNでした(低ノイズ)。色づくりは暖色系で高コントラスト。暖かい写真を多く残してくれました。しかし、この画の傾向は現代主流のやや寒色あっさり気味な色づくりと明らかに傾向が違い、D3Sで撮影したアルバムと、Df以降のモデルで撮影したアルバムの画が結構違ってしまっていたため、思い切ってD4Sに入れ替えました。D4Sはノイズ感はD3Sに負けますが、WBがだいぶ改善されています。さすがの高画質です。
ちなみにD5やD6を検討しないのは、D4SがCapture NX2に対応しているから…です。Capture NX-D、皆さんはもう慣れたのでしょうか…一桁Dで撮るような機会の現像はしっかりしたいので、慣れ親しんだCapture NX2を使いたく、D4Sで止めています。
(ちなみにZ6で撮るような旅写真はいちいち現像に時間をかけないので、なんでもOKなのです。ほとんどjpeg撮って出し。)
D3S + 24-70mm f/2.8G ルワンダにて
一桁Dでアフリカを周るという夢を果たしました。笑
D3S + 24mm f/1.4G 北極にて

D4S + 24-70 f/2.8mm VR
なんというか…凄まじい画質。被写体の良さがあってですが(大学時代からの友人。おめでとう)。
【単焦点】
24mm f/1.4G と 58mm f/1.4G、105マクロを愛用しています。
Zマウントには気になる単焦点がまだ出てくる気配がないので、引き続きFTZアダプター経由で使い続けるつもりです。
しばらくDfやD610といったAFの貧弱な機体を使っていましたが、ボディ内手ぶれ補正と瞳AFでまたその魅力を再発見しました。
Df + 58mm f/1.4G
D700 + 24mm f/1.4G ヨルダンの砂漠にて
D610 + 105マクロ 東南アジアのラオスにて
【その他思い入れの深い機材】
14-30mm f/4 Sを導入後、携行性も画質も下回る16-35mm f/4G VRを使う機会も理由もなくなってしまったのですが(D4SとDfで広角を撮りたい時くらい?)、世界中の絶景を一緒に見てきた思い出深いレンズということで、ずっと手元に残すことを決めました。
D700 + 16-35mm f/4G VR
Dfも同様です。Dfはヨーロッパ1か月の旅や、バヌアツ1か月の旅、そして1年のイギリス留学を共に過ごした思い出深さがあります。
が、Dfについては、「一桁Dの画質を気軽に持ち出して得られる」「撮影の楽しさを感じさせてくれる」「おしゃれ」カメラとして、まだ実用性は高い。
最近は撮影の機会もずいぶん減りましたが、引き続き所有したいと思います。
Df + 16-35mm f/4G VR ギリシャのサントリーニにて
【Compact】
DSC-RX100M2を所有しています。一眼レフのを出すのがはばかられる、面倒くさいというときのために、高画質なコンパクトは旅の必須アイテムです。小さなボディに1インチセンサーを積んだDSC-RX100シリーズは昔も今も旅用コンパクト最右翼でしょう。
M2はシリーズで最も不人気なモデルですが、外付けマイクが使えるシリーズ唯一のモデルなので、ずっと使っています。動画の音質がまるで違いますよ。
DSC-RX100M2 ウガンダのカンパラにて
【スマートフォン】
しかし、最近はコンパクトデジカメもお休みが増えました。
エクスペリアを愛用していますが、一昔前に使っていたGR DIGITAL3くらいの画質はあるように思います。こうなってくると、コンパクトを持ち出す動機はメモ代わりに…ということであれば、もはやスマートフォンで充分でしょう。
しっかり撮りたい時は、マニュアルにし、ISOを下げ、露出とホワイトバランスを合わせて、肘をどこかに固定して、わきをしめ、息を止めて撮れば、結構な画質も得られます。
Xperia Z5 compact
Xperia XZ1 compact
【過去機材を振り返る - これから旅を始める学生さんなどに向けて】
D90を買ったのが2010年。ずっとフルオートで撮っていました。
本格的にカメラを始めたのが2012年で、そこでD700をヤフオクで買い、レンズもいきなり24-70mm f/2.8Gから入りました。
結果振り返り、最初からフルサイズを使っていて良かったと思います。昔撮った写真を見返す度、そう強く感じます。D700の画質は本当に素晴らしいものでした。
旅の機会は限られているし、人生はやり直せない。最初から思い切って良かったと思います。
D700 + 24-70mm f/2.8G
尚、D90も今思うと非常に完成度の高いカメラでした。
その後に出たD7000は友達から借りて試しましたが、色合いが気に入りませんでした(D800やD7000からしばらく「黄色かぶり」な時代が続きました)。
D90やD700以降、Z6が出るまでの間は、今振り返るとカメラに大きな進歩はなかったように思います。カメラとして必要なほとんどの機能と性能は、D90とD700の時代にほぼ完成していたと思います。そこからは、僕にとってはマイナーチェンジの繰り返しでしかありませんでした。
確かにD800の3,600万画素は異次元の高画素でしたが(当時)、むしろデータが重くなったり手ぶれにシビアになったりで取り扱いが難しくなっていました。D700よりも画質は向上していたのですが、D800以降のニコンの黄色かぶりはいかんともしがたいです。
青空が見た通りの青に映らない…D800で行ったチベット・ラダックの旅は素晴らしい空に恵まれましたが、後で振り返って少し残念な気持ちになりました。
D800 + 16-35mm f/4G VR。ちょっと黄色い。
ではなぜD700を使い続けなかったというと、Dfというカメラに出会ったのが大きかった。
一桁Dの高画質を、官能的なレトロボディに秘めたDf。2014年のアイスランドから、2016年の留学終了までの相棒として、多くの時間を共に過ごしました。
このDf、D700と大きく画作りの傾向が変わっていたのでした。
高コントラストのD700に大してあっさり系のDf。上にも書いた通り、Df以降のモデルで撮影したアルバムの画が結構違ってしまっていたため、D700の方を手放すことに決めました。
D800や、一時使ったD610の方がまだDfに色づくりは近かったように思います。
ただ、Dfには青空黄色かぶり問題はありませんでした。ここが大きな違いでした。
Df + 16-35mm f/4G VR。空が透き通る。
本題に戻ると、カメラとしてはD90やD700時代で既に完成の域に入っていたと思います。
もし今の時代、学生貧乏バックパッカーをやれるなら…中古のD90に、中古の16-85、中古の10-24、中古の35mm f1.8の三本を買って旅に出ると思います。予算は2020年現在7~8万円といったところでしょうか。
D90 + 18-105mm VR
過去所有機材
■ Body
D90
D300S
D700
D3S
D800
D610
■ Lens
AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR
AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED
- 標準ズームの選択5. AF-S VR 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED
AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
- 標準ズームの選択3. AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR (1)
- 標準ズームの選択4. AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR (2)
AF-S 14-24mm F2.8G ED
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
- 標準ズームの選択1. AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR
- AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRの価格を越えた性能
AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
- AF-S NIKKOR 28mm f/1.8Gで撮るポートレート&スナップ
- AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G で撮るポートレート - 課外授業にて2
- レギュラー単焦点 - AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D
AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G
- AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G - バヌアツで撮ったポートレート
- AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G - モロッコで撮ったスナップ
■ Compact
GR DIGITALIII
Coolpix A


















