レソト - 天空の王国 (3) セモンコン | Art of the World - カメラを持って、旅に出よう

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10年以上定期的に世界を旅しています。それらの旅の記録を写真と共に残しています。2024年3月現在渡航国と地域は65。

2018年から2019年の年越しレソト旅行、続きです。

前回: https://ameblo.jp/junwxyz/entry-12600547040.html

 

そういえば今回のカメラ機材紹介していませんでしたが、今回の旅の機材は

 

カメラ: 

D800

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR

AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

AF-S TELECONVERTER TC-14E III    
 

です。

これがD800で行った最後の旅になりました。カメラ機材については旅行記の最期で振り返ります。

 

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セモンコンの滝の近くの羊飼い

 

 

朝。

雨は上がっていましたが、空はどんよりと曇っていました。

これは滝の景色、期待できるかな…と不安を胸に、ハイドレーションに水を詰めてバックパックに装着し、コテージの裏の未舗装路を進みました。

クラックス 2.0L リザーバー|モンベル

ハイドレーション。

旅にも地味に便利です。

 

 

 

道中村人たちと交流しながら進みます。

 

 

 

レソトらしいマントをまとったレソトの民

 

 

 

1時間ちょっと歩いて、滝に辿り着きました。

 

 

 

雄大な景色。

 

 

マレツニャーネの滝は、雲をまとってより一層美しかったのでした。

 

しばらく、滝とその向こうを流れる雲を眺めながらぼーっと考え事をしていました。

初めて海外を旅したのが2010年の南米、このレソトの旅の約9年前。それで旅に魅せられて、たくさんの旅を繰り返すことになったのですが、その最初期に買った写真集が「秘境国」。「秘境国」を読んでは、世界に思いをはせていましたが、その表紙を飾ったマレツニャーネの滝。

自分の中では、なんとなく刷り込み的に、「『最後』に目指す場所」、という位置づけになっていました。

 

その滝を目の前にしている。

9年の月日の中で、「終わり」だと思っている何かが変わってしまったのか、これでもう、極端な話をしたら旅を二度と出来なくても良いという気持ちにはならない。

でもひたすら感慨深い。

 

変わってしまったものが何なのか考えながら、1時間ぐらい滝と、その向こうを流れる雲を眺めていました。

 

 

 

秘境国

 

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天気が悪くなったので宿に引き返すことにしました。

道すがら、近くの村人たちと話しながら帰ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとか雨が降る前に宿にたどり着くことが出来ました。

 

 

 

 

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ひと眠りした後、夜、宿のレストラン併設のバーでビールを飲もうとしたところ、

カップルに話しかけられました。

 

「どこから来たの?」

「日本だよ。そっちは?」

「スイス。私はエリカ、彼はロバート。」

 

しばらく話し込みました。

エリカとロバートは最近結婚したばかりで、エリカのお腹には二人の子どもがいるとのこと。

ある会計事務所系のコンサルティングファームで同僚であるこの二人は、メキシコ駐在中に仲を深め、将来を誓うことになったのでした。

 

「僕の幼馴染のドイツ人のクリスが、レソトに移り住んでゲストハウスをやっているんだ。それで訪ねてきたんだ。クリスはローマ(注・セモンコンと首都マセルの間にある町)に住んでいるんだけど、クリスのピックアップトラックで連れてきてもらったんだ。後で紹介するよ。」

 

ロバートは日本で言うと中学校に相当するくらいの時にドイツに住んでいたのですが、その時の幼馴染を訪ねるというアフリカ新婚旅行。

素敵な話です。

 

「いくつなの?えっ、僕たちは同い年なんだけど、君も一年違いなんだ。もっと若く見えるよ。」

 

アジア人はやはり若く見られるようです。いや、この二人も見た目若いのですが。美男美女、画になる二人です。

 

「もう滝は行ったの?明日一緒に行こうよ。クリスがトラックで送ってくれるから。」

「あっ是非。」

 

今日は曇っていたので、できたら晴れの滝も見たいな。

 

「また明日ね。おやすみ。」

 

 

 

続きます。