エクセターMBAについて | Art of the World - カメラを持って、旅に出よう

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10年以上定期的に世界を旅しています。それらの旅の記録を写真と共に残しています。2024年3月現在渡航国と地域は65。

(2020年2月追記:就職実績)

この記事を検索で辿って下さる方もいらっしゃるようなので、エクセターの現状を追記します。

"One Planet MBA"と銘打って、サステイナビリティに焦点を当てた、所謂Green MBAでしたが、

数年前より、"The Exeter MBA"に改称し、ビジネスの方向に舵を切りなおしたようです。

私が在籍していた時から、サステイナビリティの方面に進む同級生はほとんどいなかったので(WWFから休職派遣され、そのままWWFに戻った1人くらい)、

ある意味自然な流れだったのかもしれません。

 

(尚、私の同期は30人居ましたが、大まかに分けると、

・グローバル企業組: マッキンゼー、アクセンチュア、EY、JPモルガン、サムスン

・地元に帰った組: 地場の会社/ファミリービジネス

・非営利団体: WWF(世界自然保護基金)、ブリティッシュカウンシルといった非営利組織組、

といったところに就職をしていきました。)

 

ある意味、電動車いすを使ったMaaS事業開発に参画した自分が、一番、

「サステイナビリティへの関連性が比較的強い商材を取り扱う会社で、MBAで学んだ知識を広く活用している事例」

のかもしれません。

 

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エクセターMBAを進学先として考えていらっしゃる方のために、

One Planet MBAの簡単なご紹介をさせてもらいたいと思います。

 

エクセターMBAは代々日本人学生が多くありません。

あまり日本のMBAイベントに顔を出したりしないからか、

またエクセター大学そのものがあまり日本では知られていないからか、知名度が日本ではそんなに高く無い印象です。

 

ただ、エクセターはラッセルグループの一員であり、

各種大学ランキングでもここ数年10位以内に常連として名を連ねる、イギリスの有力大学です。

 

MBAコースも比較的新しいですが、

・強力な企業ネットワーク

 - 就職実績

 - ゲストスピーカー講演

 - 実習

・素晴らしい講師陣

・モダンで美しい設備

など魅力のある場所なのは間違いありません。もっと知ってもらえたら嬉しいと思っているところです。

 

「日本」は経営学のアカデミックな現場ではしばしば題材に上がります。

(トヨタのオペレーションや、独特の企業文化など)

 

当大学にも日本びいきの講師も数名いたりして、

日本の視点をクラスに持ち込んでほしいと講師によく言われたりします。

個人的には大好きなエクセターMBAです。

日本人の方に続いていただけたら嬉しいことこの上ありません。

 

※クラス構成や科目など、データは全て2015/2016コースのものです。

 

 

 

 

1. クラス構成

・30人の少人数制

・17国籍という多様性(出身国は最多でもインドの4人。世界の5大陸から集まるクラスメートと学んでいます)

・平均年齢は33歳くらい(40歳未満の方が多かったです。私の前後の年もそうでした)

・年齢は26歳~67歳まで

・出身セクターは多用。

 コンサル(Big4)、医療、製造(電気、化学)、インフラ、弁護士、国際機関(WWF)、大学運営、鉱山、卸、などなど。

・ネイティブはイギリス5名、NZ1名、US1名。

 アフリカ系、インド系、ヨーロッパ系もネイティブ級で、

 アジア系も、親御さんが外交官だった、駐在員だった、大学はアメリカ、のような、英語が得意な学生が多かったです。

 これはどこのMBAに行ってもそうですが、スピーキングが苦しいとディスカッションが辛いです。

 (アジア系で、英会話に苦しんでいるメンバーも居ました。)

 

◇こんな方にお勧め

・Diversityの中で過ごしたい

・小さいクラスで深い関係を築きたい

・世界の各地に友達を作りたい

 

 

 

2. 学べる内容について

エクセターMBAはSustainability(持続性)に焦点をあてたコースを展開しているのが特徴です。

学ぶ科目自体は一般的なMBAのものなのですが、

・Sustainability関係の科目があったり、

・講義で取り上げるケースがSustainability関係のものだったり、

・それぞれの科目でその科目がどうSustainabilityと関連するのか触れたり、

といった形でSustainabilityを学びます。

例えば会計(アカウンティング)の授業では、

ケースで統合報告書について学んだりしました。

 

◇こんな方にお勧め

個人的には、

 

・MBAを取得したい

 

という方は勿論のこと、

 

・経営企画のCSV/CSR関連部門の方、

・国際機関の方、

・NGOを"起業"されようと思っている方、

 

でビジネスを体系的に学ばれたいという方にもお勧めです。

 

 

 

3. コースストラクチャー

3学期制です。

繰り返しますが科目自体はMBAです。

 

◆ターム

プリセッション (9/1- 3weeks)

1学期 (9末 - 12上)

2学期 (1上 - 3下)

3学期 (4下 - 6上)

卒業プロジェクト (6末 - 9中)

 

イギリスの大学院は普通9月の第三週頃から始まるのが普通ですが、

エクセターMBAでは9月上旬より三週間かけてプリセッションを行います。

このプリセッションでは、クラスに慣れることを目的として、

各科目の講師たちが一日交代でそれぞれの科目の触りをやったり、

グループエクササイズを行ったりします。これはとても良い期間でした。

 

海外経験が豊富な方ならいざ知らず、自分のような、

「これが初の海外長期滞在」という人間が、

いきなりクラスメートの英語についていくのはかなり難しいです。

 

この三週間は提出課題もないので、

クラスメートと飲みに行きつつ英語の練習をしたりして過ごすよい機会です。

 

◆科目

・1学期 (9末 - 12上)

…Sustainability、マーケティング、財務、会計、経済、戦略、リーダーシップ、コーポレートチャレンジ(1)

・2学期 (1上 - 3下)

…戦略(続き)、組織、イノベーション、オペレーション、ビジネスモデル、起業、データ解析

・3学期 (4下 - 6上)

…選択科目2つ、コーポレートチャレンジ(2)

卒業プロジェクト

 

コーポレートチャレンジとはコンサルティングシミュレーションです。

一週間かけて実際の企業を相手に財務、戦略、マーケティング分析などを行います。

経済、戦略、マーケティング、財務、会計、オペレーションの評価に影響する重いものです。

 

1学期のクライアントはイギリス国内のある小売、

3学期のクライアントは某国際システムメーカーでした。

 

3学期間かけて「いわゆるMBA」な科目を学んだ後、

最後の3か月は実際のクライアントについてコンサルを行い、

最後にその内容を卒論としてまとめて提出して修了です。

 

 

 

4. コーポレートパートナー

地場の企業からグローバル企業、はたまた国際機関まで多くのパートナーに恵まれています。

 

 

実際に上記の企業の方に会う機会もたくさんあるので、地方の大学ではありますがネットワーキングも十分可能です。

 

 

 

5. 施設

綺麗です。

地区数年のビジネススクール棟の中に、MBAスイートと呼ばれる区画をもらっています。

休憩時間に教室から戻ってきてコーヒーを飲んだり。

ランチを一緒にとったり。

カプセルでグループワークをしたり。

講義後居残りで勉強したり。

学生時代の研究室・ゼミ室のような空間です。

よくみんなで徹夜で課題をしました。

初夏の頃、夜中23時、まだうっすら明るいイギリスの空の下、クラスメートたちと歩いた想い出。

 

 

 

6. ランキング/Accreditation

イギリス総合大学ランキングではここ数年10位以内の常連校です。

MBAの認証はAMBA、EQUISを取得しています。

 

 

 

 

7. エクセターの街

・ロンドンからは鉄道で2時間20分で往復£54(学割使用)。たまに行く分には問題ないようなコストです

・物価はロンドンの7掛けくらいのイメージ(安い!)

・大学から徒歩20分のシティセンターには一通りなんでもあり便利です(H&M、映画館、ファストフードなどなど)

 

エクセターの街は歴史を感じることができる上とても落ち着いているので、

勉強にはとてもいいところではないかと思います。大学の周りは緑が多く、歩いていて気持ちがいいです。

何より、イギリスの中でも天気が良いです。

 

旅好きの方にもおすすめです。

イギリスの西部に位置するエクセターですが、更に西の方には(日本人にとっては)隠れた名所がたくさん。

日帰りでどこかぶらっと行くのも楽しいです。

 

 

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エクセター大聖堂

 

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エクセター大聖堂

 

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ハイストリート

 

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エクセター街中のQuay

 

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エクセター街中のQuay

 

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エクセター街中のQuay

 

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エクセター街中のQuay

 

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イギリスの南西端・ランズエンド

 

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イギリスの南西端・ランズエンド

 

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イギリスの南西端・ランズエンド

 

エクセターの暮らしについては、

帰国後もずっと変わらず仲良くしていただいている、

あすこまさんもご参考に。