前回の続きです。
前回記事: 標準ズームの選択4. AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR (2)
時系列は前後しますが、本当の本当に最初に買ったレンズについても触れたいと思います。
フルサイズで購入した最初のレンズは、ヤフオクにて3万円で落札したAF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-EDでした。
2012年3月に行った南部アフリカの旅で知り合った、あるバックパッカーの写真に魅せられたのが本格的なカメラを買おうと思ったきっかけでした。その旅の際に訪れた南部アフリカのボツワナのサファリにて見上げた凄まじい満点の星空に、「カメラは星が綺麗に撮れるものにしよう」と考え、色々調べたり検討したりした結果、中古のD700に白羽の矢を立てました。
しかし、レンズ選びはまた悩ましいものでした。2012年当時の現行フルサイズ用ズームレンズはどれも値段が高かったのです。
今考えれば50mm f1.8単焦点あたりから入るのが王道かと思いますが、当時はカメラの知識が乏しく、単焦点が何なのかすらよくわかっていませんでした。開放の明るさ・ボケ、画質、軽さ、そういったメリットには全く思いが至らず、ズームしないレンズを選ぶという選択肢が全く頭になかったのです。
ということでズームレンズに注目し、ECサイトや中古市場を調べ、このレンズが画角的にも画質的にも値段的にも手頃という評判を知り、ヤフオクに張り付き。3万円で美品を落札したのでした。
まずは購入直後のゴールデンウィークの京都・大阪旅行に持って行きました。友人結婚式に出席するための旅行でした。
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モデル名: D700, レンズ: AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED
焦点距離:24mm , 絞り値:f = 8, シャッタースピード:/秒 , ISO: 200
モデル名: D700, レンズ: AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED
焦点距離:120mm , 絞り値:f = 5.6, シャッタースピード:1/160秒 , ISO: 200
モデル名: D700, レンズ: AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED
焦点距離:50mm , 絞り値:f = 4.8, シャッタースピード:1/320秒 , ISO: 200
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今振り返ると妙にあっさりしすぎた色合いですが、それでも「これがフルサイズか」と感動していました。重さ(575g)も特に気になった記憶はありません。
しかし…。いきなり何故か妙に気合が入っていた自分は大阪でAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIをレンタルして式に出席したのですが、そちらの異次元の画質に驚いてしまいました。当時使っていた20,000円のTN液晶ディスプレイで見た時ですら、このスーパーレンズと世代遅れの標準ズームの画質差は歴然だったのです。
俄然f2.8レンズの24-70 f2.8に興味が湧いてきました。勿論とんでもない価格だったのは理解していました。ただ3か月後にはガーナの旅も控えている。多分写真は今後も続けていくだろう。シャッターチャンスは後で取り戻せない。
買うしかない…。
6月のボーナスの一部はAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDに消えたのでした。
このレンズについて振り返ると、繰り返しになりますが妙にあっさりした色合いです。
後に購入した、このレンズよりも古いレンズである50mm f1.8Dと比較してもあっさりしているので、時代の色というよりはこのレンズならではの傾向かと思います。
また絞っても眠いです。解像感については現行のフルサイズ用入門レンズ・AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRとすら比較になりません。
利点は安いこと、120mmまで伸びること、f4より135g軽くかつ小さいことでしょうか。
今でも中古市場に2~3万円前後で転がっていますが、予算が許すなら素直に24-85 f3.5-5.6 VR 若しくは現行の24-120 f4 VRを選ぶのが良いと思います。
関連記事:
標準ズームの選択1. AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
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