10年前の春、、、
東京から 一年間だけ、のつもりで、NPO地球緑化センターの行う事業、、、「緑のふるさと協力隊」隊員として、この島根の山間の町へ やってきた私。
それまでただひたすら 音楽業界で、ミュージシャンとしてのお仕事しかしてこなかった私にとって、この一年は 十年間分くらいの意味があった。
より深い音楽を生みだすための自己研鑚、という思いのもと、土に近い暮らしをしている人たちと共に、農業、林業、福祉、教育、地域活性という様々な現場で、ものすごく多くのことを体験し、学び、感銘を受けた すばらしい出会いいっぱいの一年でした。
その一年に 三回も私を東京から慕い訪ねてくれたのが、この子。いえ、もう子じゃないですな、このおじさん? (笑)
いろんなことで なんだかんだとほぼ毎年のように訪れてくれて、たぶんこの人、私が島根に移住したせいで? もう10回以上 こっちにきています。
それが、ギタリストで、今や売れっ子作編曲家となった川田俊介。
もともとは 私が尚美学園という音大の専門学校で教えていたときのプロミュージシャン学科ギター科の生徒でした。
たまたま、オーディションかなにかで 私の生徒の伴奏でくっついてきたのがこの 俊。
18歳だった彼ももう今年で32歳。。。うーん私もあの頃まだ29歳だったってことか… 感慨深いものがあります(笑)
お!この子は絶対プロになるな… すごくセンスいいぞ、と感じた私は それから いろんな仕事を頼んだり、一緒に飲み歩いたり、うちにごはん食べに来たり、、と、弟分として、あちこち連れ歩きました(笑)
飲むペースとか好きなものが似ていて、楽です。
たぶん人間的にもすごくしっくりくる相手だったんだと思います。
男女とか年齢とか、そういうのを越えた 、こういう出会い。。。
私の場合… たくさん、ではないけれど、でも、けっこうある(笑)
その出会いのすべてが 今の自分を作ってくれています。
そして月日は流れ…
私が白築純となって初のソロアルバム SOLO SOLO …
この作品のアレンジャーで、サウンドプロデューサーが 彼です。
私の書く楽曲を 深く理解し、掘り下げ、引き出し、伸ばして、広げてくれる、、、私はアーティストとして彼に今や全幅の信頼を寄せています。
俊の作品はいろいろなシーンで世に出ていますが、現在みなさまにいちばん手っ取り早く聴いていただけるのは…
NHK総合の 平日14時からの 情報まるごと という番組のオープニング曲や 番組内のコーナー、などです。
BSとか、かなりの確率でNHK率が高いようですが…
(うーん、手堅いぜ、川田!)
そんな俊が今やお父さんになって、、
こんなにかわいい娘と超美人妻を連れて、「姉」 に会いにきてくれました。
10年前、私がやらせていただいていた 掛合のケーブルテレビ「今日も晴れ気分」の第一回放送に、ゲストとして、今は亡き妹分の たまちゃんこと、比嘉玉緒ちゃんと二人で出演してくれたのでした。
そこで、掛合のあちこちを探訪して、掛合の すてき を見つけ、うたを創る、、という企画でした。
掛合町 入間にある 八重滝の橋に座って、二人で作った初の共作
それが 現在CDに収録されている つばめ来るり です。 松笠の 板垣さんちの田んぼの畦で 出来上がった曲を たまちゃんのコーラス、俊のギター、私のうた、で 披露した映像。。
今や貴重な 作品となりました。。(涙)
あれからいろんないろいろを経て、私は東京へ戻り、そしてまた島根に移住して、結婚、出産、を経て。。。
ソロアルバムのリリースとなりました。
俊も結婚して、お父さんになって。。。
仕事もどんどん 来るようになって、、、
今やねーさん、足下にも及びません。
6 4 2 2のオケのアレンジしたり、すごいビッグネームミュージシャンを使って仕事したりとか、なんか びっくりです(笑)
でも、やっぱり、、、!! 間違ってなかったな、私の先見の目は…
と、うれしいきもちと、ちょっぴり誇らしいきもちです。
血のつながりを超えて、本当の姉弟のようで。
この町の多くの人は、たぶん、俊のことを 私の本当の弟だと思っているみたいです(笑)
ありがたいことだなあ、と 心から思う。。。
娘の さきちゃん は まだ1歳10カ月。
こんなちっちゃな時があったんだっけ、と我が家の子供たちの姿、、もう忘れてしまった(笑)
毎日毎日、追っかけて、気がついたら 今の大きさになってた、って感じだから…(笑)
もうね、こういうの、なんていうんだろう?
姪っ子、だね、感覚としては、完全に。
かわいいかわいい、、可愛すぎる、無条件に…
足塚正治んちの 息子にも そういうきもちになる…(笑)
私たち夫婦には 姪も甥もいないのです。
なので、うちのこどもたちには いとこ というものがいない。
だから、この子たちは まあ、いうなれば いとこ なのだ。。
あんなちっちゃかった、俊に抱っこされてたうちの娘 ちった が
今や 俊の娘の手を引き、しゃんしゃん歩いている…
その先頭を走るのが いたずらっ子のうちの息子 しゅうせい。
不思議だ。 そして すごく すてきだ…
6歳年上の美人妻 れーこ♡
こんなかわいい 妹 も 出来て、 ねーさん 幸せだす。
長崎女の 強さと 女っぽさを併せ持つ いかした妹分です。
鳥取在住のギタリスト、私にとって最新弟分?な ゆーちゃんこと安田ユウイチくん。うちから3時間もかかるので、このライブの日は我が家に泊ってもらいました。
最古参な年下の 弟分隊長と お酒を飲み交わし、ギターや機材談義で盛り上がる…
なんと!びっくりすることに、二人の共通の友人が東京にいて、その彼に島根から電話したり…と、えらく盛り上がってました。
あ、奥で寝てるのは 早々に酔っぱらって倒れただんなさん(笑)
こうして、10年経って、山陰に 俊のような お互いの音楽を深め高めあえるミュージシャンと出会えて、ほんとうにうれしい。
ゆーちゃんは すばらしいギタリストであり、ものすごくセンスのいい楽曲を書きます。ちょっとした コードの使い方とか、リズムの刻み方とか、心憎いことが、たくさん。。オーソドックスなスタイルの中に、ハッとするような驚きを見せるので、歌っていてとてもここちいいのです。
ブラックミュージックの洗礼をたっぷり受けつつ、ロック魂が流れてて、でもジャズも大好きで、、
俊も私もゆーちゃんもそういう意味で 雑食なので、音楽の引き出しがたくさん、広がる感じです。
今年は東京でも この三人でやれたら、と思っています。
誰に対してもいつも穏やかなこの 砂丘のらくだのような安田氏は
すぐにうちの息子とも仲良くなってしまい、和んでおりました。
出会い、というのは 本当に不思議なものですね。
繋がって、広がって、深まっていく…
又これから10年先、、、どんなふうだろう、、と思うと更にわくわくします。ゆーちゃんも早く きれいな奥さんとかわいい子供を連れて 遊びに来られるようにがんばってくれー、とプレッシャーをかける 怖いねーさん、、です(笑)





