ちょっと遅くなってしまいましたが、8月8日の奥出雲町 横田で行われた
おろちループ レストランみくにでのライブレポートを。
8日の奥出雲ライブは 前日の「学校の怪談」イベントでへとくた(へとへとでくたくた、ということの略語 ぢゅん語?)になっていたにも関わらず とっても良い状態でライブが出来ました。
何て言うのかな?視界がすごくクリアな感じ、、でした。
いつもいつでも もちろんどこでも 「平常心是道」というのが私のポリシー。
この「平常心是道」 という言葉は 普段、白築家の床の間にある掛け軸の言葉。
(掛け軸は 季節や行事によって時々替えられます。)
つまり ルー大柴的に言うと(別に言わなくてもいいか?)
youは(meも) allways flat で いることが must で important! な
your way (my way) ってことか??
この言葉はこの家に嫁いでから私の座右の銘となっています。
いつも平常心を保つことは難しい。 誰に対しても どんな状況の時でも
同じ心で接することは もっと難しい。
決して怒らず 心を乱さない なんてことはさらに達観の極致だなあ。
だけど、うちの90歳になるおばあちゃんは 何の力みもなく こういう人です。
そして まだ本能だけで生きている一歳の息子も ある意味そうです。
(四歳児になると 知能の発達により 多少計算も出てくる!)
こういう美しい魂に日々触れる暮らしは 私の精神を磨いてくれます。
「ありがたいことですよ」
これがおばあちゃんの口癖。。。
8日のライブは そんな気持ちにぴったりでした。
今年の5月にボーカルの生徒さんのご紹介で出会い ライトハウスのライブにご一家でいらしてくださった 奥出雲いえ、島根が全国に誇る銘菓となった「噂の生どら」の松葉屋さん。
こちらの会長さんからのご縁で実現した今回のライブ。
高い高い山の上からの素晴らしい眺望も目のご馳走。
少しずつ暮れていく黄昏時の夏をロマンティックに、、、と思ってイメージし、選曲していったのですが まあ年代もおじさま方が中心で、なおかつおいしいお料理とお酒!
もしかしたら出てくるかもなあ、、と思っていた言葉が ホントに出た!(笑)
「純ちゃん 演歌やれー!」 (拍手!)
(来た来たー!)
ずうっと前の若いころの私だったら きっとムッとして もしかしたら楽屋に帰って
泣いていたかもしれません。
「私は演歌歌手じゃないわ!」
とかね、、、。
でもね、こちらに来てわかったことは、こちらが全力を傾けて発した物事に対して
(私の場合それは音楽や言葉という表現)
ちゃんとお客様はそれぞれの形で感じていて これまたそれぞれの形でちゃんと反応してくださるのだ ということ。
酔っぱらってて騒いでて 聴いてないのかな? と思ったら負け。
ここで手抜きなんかしたらもっと負け!(笑)
このライブはすごくおもしろくて
ステージから向かって右側一列目と二列目は 前の方以外は大騒ぎ。
三列目は女性陣が多く うなずき笑いながらライブを楽しんでいらして、
四列目は主に私のファンの方々で 一挙一動 固唾をのんで見て聴いてくださっている、、という不思議な光景でした。
でも私、全然動じません(笑)。
むしろ楽しめました。
私の音楽とこの景色とおいしいものが この空間に満ちて みんなが笑顔になっている。幸せの一コマを創る力になっている、、、。
音楽って本来 そういうものなんですよね。
みんなを高揚させるもの。(もちろん沈静させるものもあるけど)
今の私は 何に向かって歌って語っているのかというと もちろんお客様一人ひとりに対して なのだけれど、大きなことを言えば その向こうにいる音楽のかみさまみたいなものとか、自分の魂とか 亡くなった大切な人たちとか、、、。
そういうものに向けて 「届けている」感覚です。
だから歌っている時、ブレることはありません。
強くなったなあ、おれ。。。たくましくなりましたよお!(笑)
もうアフリカでもどこでもライブ出来る!
(でも マイルスデイビスの前とかだったら うーん、これは平常心では出来んぞ!)
こういう根っこを創ってくれたのが
平常心是道 を 地でいく おばあちゃん 、
そして愛する家族と 言うまでもなく私を新たに育ててくれたこの地です。
もちろん ここまでの経験も出会いもすべて、ね。
ちなみに 「演歌やれー」の声に お応えして 私がやったのは
「ブルース 安来節 純風味!」
これを歌い出したら 酔っぱらったおじさま達が急に静かになって
固唾を飲んで見守って。。
大きな拍手を頂きましたよ。ふふふ。。
ね、ちゃんと届くの。。。
信じてるから。
もちろん 酔っぱらっちゃった皆さんも CDたくさんお買い上げ頂き、
「ありがたいことでした」。
松葉屋専務の咲子さん(私のこちらでの新たな同志であり女子友です)が終わってから
「純さんさすがー!あの酔っ払いのおじちゃん達相手に あのライブ!!」と
感嘆されました。。。
とはいえ機材やピアノのテクニック向上、そしてもっともっといい歌を歌い 創り、
みんなに楽しんで頂けるお話をする為に、、、
課題は山積みです。
ずっとずっと続く 芸の道?を 平常心で ゆっくり走り続けたいと思います。
プロフェッショナルで有り続けることの意味を問われるいい時間でした。
みくに の 店長さん スタッフの皆さんも ほんとにお世話になりありがとうございました。
又 ぜひいろんな季節にライブをしたいスペースです。