通勤途中、娘の高校の制服を着た男子と女子が、はにかんだ笑顔でお喋りをしながら、自転車を押して歩いて下校していました。


初々しいなぁと思った瞬間、涙がポロポロこぼれました。


娘にも、あんな経験してもらいたかったなぁ。

誰かを好きになったり、

好きになってもらったり。

そんな思いを知って、もっと自分のことも好きになれてたら、あの日、今日も生きてみようと思えたんじゃないかな。


娘。

もったいないな。

知ることが怖かったのであろう未来の中に、知ってもらいたかった感情が、感動が、たくさんあったんだよ。

急ぐ必要なんて、なかったんだ。

のんびりやの君だったのに、あの日だけ。