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口と脚にテープを巻かれ捨てられても、犬は尻尾を振ることを止めなかった。
いつもの通勤途中、配管工の男性と同僚は道路脇にある物体に気が付きました。確認する必要があると判断し戻った2人の目に飛び込んできたのは、紛れもなく生きた犬だったのです。しかも、その口にはダクトテープが巻かれ、脚は歩けないようにチューブで縛られていました。恐怖と怒りの心境のまま2人は犬を保護します。
すべての自由を奪われて遺棄された犬
配管工として働くカリロさんと同僚は、いつものように職場のあるテキサス州ロブズタウンに向かう途中、驚愕の光景に遭遇しました。
道路脇の草むらに、何か大きな物体があることに気が付いたのです。2人はいったい自分たちが今目撃したものは何だったのか、不安を抱えながら車を降り近づいてみると…。
それは口の周りにダクトテープをグルグルに巻かれた犬だったのです。
さらに犬の前脚にはダクトテープだけでなく、プラスチック製の細いチューブまでもが巻かれており、その場から動けないようにされていました。
明らかに人間の手によって捨てられた犬は、すべての自由を奪われた状態で座り込んでいたのです。
※)ダクトテープとは補修などに使われる粘着テープで、ガムテープよりも強度や粘着性が高く、そう簡単には外せない代物です。
命を救われた犬は尻尾を振り続けた
2人はすぐに犬の口からダクトテープを外し、前脚に巻かれたチューブをカットしました。通勤の途中ではありましたが、すぐに犬には手当てが必要だと、犬を車に乗せてノーキルシェルターの『Peewee's Pet Adoption』に連れて行きました。
この犬はおそらく1日ほど前に捨てられたとみられ、命にかかわる状態ではなかったことだけが幸いでした。ただ、検査の結果、フィラリア症にかかっていたため治療が施されることに。
カリロさんたちは犬の顔を見て、「彼は自分が救われたことを知っている!」と感じたそうです。
犬は彼らを見つめながら「ありがとう」を伝えるかのように、延々と尻尾を振り続けることを止めませんでした。
大きく瞳を開き笑顔でカメラに映る犬の顔からは、命を救われた喜びが溢れています。
犬を遺棄した飼い主は見つからず
シェルターのスタッフも「本当に彼は愛しい存在なんです」と、メロメロの様子。まだ名前が付いていませんが、犬もスタッフも、永遠の家族に出会える日を待ち望んでいます。
この犬を捨てた飼い主はどんな気持ちでテープを巻き付けて捨てたのでしょうか。犬がどれだけ辛い思いをするかまでは考えられなかったのでしょうか。
飼い主には、「犬の命を自分が預かっているのだ」という自覚が必要なはず。それを逆手に取って飼い主自らが命を断ち切ろうとするとは、まさに言語道断の行為です。
残念ながら、犬を遺棄した飼い主(犯人)には辿り着けていません。しかし、、カリロさんたちのおかげで、また1つ、犬の命が守られたことは事実です。
遺棄した犯人の意図に反してセカンドチャンスを得たこの犬に、どうか幸せな犬生が訪れることを祈ります。
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