避難生活で犬死んだ 東電に100万円請求 福島民報 2012年12月8日(土)11時38分配信
東京電力福島第一原発事故による避難生活でペットの犬が衰弱し死んだとして、福島県双葉町から宮城県内に避難している会社役員の男性(53)が7日までに、慰謝料100万円などの損害賠償を東電に求めて政府の原子力損害賠償紛争解決センターに和解の仲介を申し立てた。申立は6日付。
男性の代理人弁護士によると、男性の家族は、子犬のときから飼っていたラブラドルレトリバー1匹とともに震災後、本県や新潟県の避難所を転々と移動。周囲の迷惑になるため、多くの避難先では車の中で飼うように指示され、犬は衰弱。宮城県内の借り上げ住宅に移ってからも回復せず1月に12歳で死んだ。獣医師の診察費や葬儀費も発生した。
ペットの慰謝料をめぐっては、猫を失った大熊町の夫婦に2月、東電が10万円を支払うことで和解した例がある。
福島民報社