平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 令和 4年度順天堂大学硬式野球部監督の岡戸晴己です。

このような文面で皆様にご挨拶できる機会をいただけたことに感謝申し上げます。

まずはじめに部⻑の水野基樹先生、副部⻑の窪田敦之先生、名誉部⻑の中島先生をはじめとする多くの先生方、そしてお忙しい中、球場に足を運び、
たくさんのご声援をいただいた保護者の皆様、物心ともに多くの支援をいただいた OB の皆様、この文章をご拝読頂いている全ての方々のおかげで、1年間活動することができました。 
本当にありがとうございました。

令和4年度順天堂大学硬式野球部の結果は以下の通りでした。

春 9勝3敗 勝率.750  2位
秋 6勝5敗 勝率.545  3位

選手、スタッフが一丸となって最後まで闘い、春・秋共に最終節までもつれる優勝争いとなりましたが、目標である3部優勝・2部昇格を達成することはできませんでした。
監督としての自分の力不足、至らなさ故に、チームを目標達成に導けなかったことを今でも本当に申し訳なく思います。

10月29日の学習院戦をもって4年生は引退となり、新チームが発足して早2ヶ月が経とうとしています。

最後に後輩たちへ伝えたいことは2つです。
「苦しいとき、楽な方へ逃げるな」
そして、
「自分の可能性を最後まで信じてほしい」

先日開催された納会で、4年生は君たちに"後悔しないように野球と向き合ってほしい"と話していましたね。私も全く同じ気持ちです。
そして、そのために必要なことは、「苦しいときに楽な方へ逃げない」ことだと思います。

思うように結果が出せなかったり、辛く苦しいことがこれからたくさんあります。必ずです。でもそんな時、自分ではない誰かのせいにしたり、苦難や困難から逃げることは、自分の成長を止めてしまうと私は思います。
だから、どれだけ辛く、苦しいときにでも、楽な方へ逃げずに真正面から向き合って、とことん勝負してみてください。その先で待ち受けているのは、きっと最高の結果です。そして、もし仮に望むような結果ではなかったとしても、必ず自分を認めてあげられるはずです。
だから、楽な方へ逃げたくなるような時こそ、あえて試練が待ち受けているであろう道を選んで、歩み続けてほしいです。

そして、「自分の可能性を最後まで信じてほしい」です。

もう自分にはこれが限界、これ以上成長はできないと、どこかで自分を諦めてしまいたくなることが、これから沢山あります。でもそんな時、自分の可能性を最後まで信じて、闘い抜いてほしいです。
周りからどんなことを言われようと、評価を受けようと、自分だけは自分の可能性を信じて、歩みを止めないでほしいのです。
その先に待っているのは、きっと自分でも想像していなかったような強く、逞しい自分自身であるはずです。

神宮の舞台で、君たちが2部昇格を成し遂げる瞬間が来ることを心から期待しています。頑張れ。君たちなら絶対できる。

そして同期へ。
頼りなく、至らない自分を支えてくれて本当にありがとう。
みんなと神宮で2部昇格の瞬間を分かち合いたかった。
だけど、みんなと同期で巡り会えてこんなに嬉しいことはないです。改めて、本当にありがとう。

最後に私から出てくるのは、やはり感謝の気持ちです。

高校時代、一度も選手としてベンチ入りすらできなかった自分が、監督としてこのチームを1年間率いるなんて、大学入学当初は夢にも思いませんでした。ですが、支えてくれる同期や頼もしい後輩のおかげで、最後まで全うすることができました。

これからの野球部も、もっとより良いチームに進化していくに違いありません。
これは1年間監督をして、胸を張って言えます。

だからこそ、これまで支えて下さった顧問の先生や保護者の方々、OBOGの方々、どうかこの先もこの野球部を応援し続けてほしいです。皆さんのお力添えが、このチームが目標に向かって日々奮闘し、リーグ戦で輝くために必要です。

拙い文章になってしまいましたが、最後までご拝読いただき、ありがとうございました。
これからの順天堂大学硬式野球部のさらなる飛躍と活躍を願って、退任の挨拶と代えさせていただきます。

1年間、本当にありがとうございました。

令和4年度順天堂大学硬式野球部監督 岡戸晴己