平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
令和2年度順天堂大学硬式野球部監督の中松将大です。

この度は文面という形でご挨拶させていただく機会があることに感謝申し上げます。

新型コロナウイルスの影響で、なかなか球場に足を運んでもらうことが難しい中で、応援に来てくださった皆様、またSNS等で応援をしてくださった皆様、そして、お忙しい中で練習に足を運んでくださった、水野先生、窪田先生、院生の方々、本当にありがとうございました。
順天堂大学硬式野球部は学生運営ではありますが、本当に多くの方々に支えられて活動ができているということを改めて感じました。
この場を借りて皆様に感謝申し上げます。

さて、今年度は春季リーグが中止となり、秋季リーグのみの開催となり、従来通りの勝ち点制ではなく10試合の勝率制という形でリーグ戦が開催されました。

結果は
5勝 5負 勝率.500 3位
というものでした。

2部昇格を目標と掲げる中で、満足のいく結果とはなりませんでしたが、このチームの集大成として、リーグ戦を最後まで戦い抜けたことは、本当に嬉しい限りです。
練習場所や時間の確保が難しく、試合への調整もままならない中で、これだけの戦いを繰り広げてくれた選手たちは本当に素晴らしいと思います。
この状況で、何が正解かどうしたら上手くいくか分からない中、必死に努力をしてくれた皆の行動を、結果という形で示すことが出来なかったことは、監督としての力不足を感じました。
「#野球で人を笑顔に」このスローガンが決まった時から、最後は笑って終わりたいとずっと考えてきました。それでも最後は涙で終わってしまったこと、その事を思い出す度に本当に申し訳なかったなと思います。

4年生は引退となりますが、下級生はすぐに新体制でチームがスタートします。
順天堂大学硬式野球部は学生野球ということもあり、毎年チームの色が大きく変わります。その中でいかに強くなっていくか、このチームの永遠の課題だと思います。2年前古籏さんが「10年残る伝統を創る」と話していたのを受けて、自分には何が出来るかをずっと考えていました。令和2年度の監督としてではなく、何年も続くこのチームの監督として何が出来るかそれを考え続けた1年でした。人のいい所に目を向けるということをテーマに1年間監督を務めてきましたが、自分の残せたものは本当に小さいことかもしれません。それでも、小さいことが積み重なって、このチームが強くなる事が私の願いです。1年で大きく何かを変えることは難しくても、小さなことの積み重ねで結果は大きく変わると信じています。

この先もこのチームはさらにいいチームになっていくと思います。これは4年間の活動を通じて自信を持って言えることです。そしてそれは学生だけの力ではなく、応援してくれる皆様がいてくれてこそです。
今後とも順天堂大学硬式野球部をよろしくお願いします。

最後に選手のみんなへ、野球というスポーツは日々の行いが試合の結果に大きく現れるスポーツだと思います。色々な場面で様々な選択をする場面が来ると思いますが、自分のしたその選択を正解にできるように頑張ってください。自分のことは他の誰でもない自分が1番よく見ています。大事な場面で自分を助けてくれるのは自分のこれまでの行動の全てだと思います。よくやったで終わらないために、1日1日を積み重ねていって欲しいなと思います。

順天堂大学硬式野球部の更なる飛躍を心の底から願っています。

1年間ありがとうございました。



令和2年度順天堂大学硬式野球部監督
中松将大