旅は人生を変えるだけではない

旅は人生を変えるだけではない。旅は世界を変えるものだ。

Travel is not just life changing.
Travel is world changing too.

世界旅行ツーリズム協会(WTTC: World Travel & Tourism Council)という国際団体があります。

新型コロナウイルスの流行で委縮した人々に向けて、旅行が社会に与える恩恵やポジティブな影響を紹介するキャンペーンを行っています。

あなたにとって旅とは何ですか?
世界を探検すること?
思い出作り?
新しい人との出会い?
すべてを切り離すこと?
しかし、変化をもたらすことについてはどうでしょうか?
私たちの旅は、私たちが気付いている以上に多くのことを意味しているからです。
旅の中で一緒に作った思い出は、それは想像以上に素晴らしいものです。

”旅は人生を変えるだけではない。旅は世界を変えることにもつながるのだ。”

「なぜならば、旅先のレストランでは決して満腹にはならなかったかもしれないけれど、そこで払った食事代は、経営者家族の生活を支えました。見とれてしまった伝統舞踊のショーは、その地の重要な文化や伝統を守るのに役立ちました。サファリツアーに参加したときの写真は多くの”いいね”を獲得しただけではなく、注目を集めることで、野生動物の密漁を防ぐ役に立ちました。あの女性ガイドは、楽しい時間を演出してくれただけでなく、女性の雇用創出にもつながりました。」と、WTTCは訴えます。

世界を旅して 世界を変えるのです。
旅があなたの人生を変えたのなら、あなたのストーリーを共有して、一緒に旅をしましょう。

 

WTTCの統計では、世界中の観光産業に携わる人口は2019年で3億3000万だったそうです。全就業者の約10人に1人が、観光産業で働いていた計算です。新型コロナウイルスの世界的流行によって、その三分の一以上にあたる約1億2100万人の職が失われる推測されています。GDPの多くを観光業に頼っていた国は深刻です。

GDPの15%が観光による収入であるメキシコは観光客の多くがアメリカからやってきますが、国境封鎖は事実上行いませんでした。

アフリカのタンザニアも、渡航制限をほとんど設けていません。パンデミック前の観光収入は年間約2600億円あまりだったそうです。隣国のケニアでは、約200万人が観光業に従事しています。入国制限を行っていましたが、8月1日から国境が開かれ、観光客の受け入れを再開しました。

中米のコスタリカ、エクアドルなども念入りな安全対策を行いながら、海外からの観光客の受け入れを再開し、今のところ大きな問題は生じていないようです。

 

日本の状況はどうなのでしょう。インバウンドブームが伝えられましたが、日本の旅行消費に占める海外からの旅行客の割合を示した統計があります。2020年4月に出された観光庁の資料です。

2011年からの推移をグラフにしてみました。黄色の部分が訪日外国人による消費額です。

年を追うごとに、訪日外国人による消費が拡大し、昨年は17%を超えてます。

現在のコロナ禍で観光ビジネスを推進することについて、住民の意識調査が行われました。JTB総研が行った「新型コロナウイルス感染拡大による、暮らしや心の変化および旅行に向けての意識調査(2020)」です。その結果をまとめたグラフを引用します。

外国人旅行者については「来てほしくない」と「出来れば来てほしくない」の合計が65.4%とネガティブな意見が多数となっています。国内大都市圏からの旅行者についても、おおよそ半数(49.7%)が「来てほしくない」または「出来れば来てほしくない」との意見ですが。

 

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