映画三昧 #1763 ⭐️⭐️*LOGAN ローガン(17) | juntana325 趣味三昧

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「X-MEN」シリーズを代表するキャラクターで、ヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリン/ローガンを主役に描く「ウルヴァリン」シリーズ第3作。不死身の治癒能力が失われつつあるウルヴァリンことローガンが、絶滅の危機にあるミュータントの希望となる少女を守るため、命をかけた壮絶な最後の戦いに身を投じる様を描く。ミュータントの大半が死滅した2029年。長年の激闘で疲弊し、生きる目的も失ったローガンは、アメリカとメキシコの国境付近で雇われリムジン運転手として働き、老衰したプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアを匿いながら、ひっそりと暮らしていた。そんなある日、ローガンの前にガブリエラと名乗る女性が現れ、ローラという謎めいた少女をノースダコタまで連れて行ってほしいと頼む。組織に追われているローラを図らずも保護することになったローガンは、チャールズを伴い3人で逃避行を繰り広げることになるのだが……。監督は、シリーズ前作「ウルヴァリン:SAMURAI」も手がけたジェームズ・マンゴールド。プロフェッサーX役のパトリック・スチュワート、物語の鍵を握る少女ローラ役の新星ダフネ・キーンが共演。



最後の戦いなどと、ポスターの宣伝文句をみると、観ないわけにいかない。「X-MEN」シリーズと言いながらも、ウルヴァリンは別格。この作品も、「X-MEN」のスピンオフというより、むしろ「X-MEN」がウルヴァリンのスピンオフのように思えてくる。それだけ、ウルヴァリン=ローガンのキャラクターは濃い


この作品は、今までの「ウルヴァリン」シリーズとは少し違う。最初から、ローガンに死期を感じさせるような悲壮感が漂う。おまけに途中から、こちらも死期が近そうなプロフェッサーXが登場すると、もう次の世代に託すしかないという気持ちになる。


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ミニウルヴァリンのローラが、病に侵されたローガン以上に凄みを見せる。そうじゃなかったら、この作品は痛々しいばかりになってしまう。アクションシーンは少な目だが、新旧のウルヴァリンは、バランス良く活躍する。ただ、情け容赦ない点では、彼女に軍配があがる。逃走劇のアクションと、ローラの成長が並行して描かれるのも、動と静が噛み合っていて、こういう作品にしては、深みが出た。


新手のミュータント(というか、サイボーグというか)のX-24というありがちなキャラクターは、ローガンそっくりの別人で、何だかなぁという感じは拭えない。しかし、時が経つと、ローガンとX-24が対峙する姿に、ウルヴァリンの過去と現在を見ているような気がして、虚しい思いが込み上げる。


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最後は、次世代のミュータントが集結するが、実験室で生まれた彼らが、このシリーズを引き継ぐのだろうか?それとも、ローガンが再び目覚めるのか、はたまた、これはスピンオフとして、これ以上追求しないのか?本作は、過去のスピンオフ作品よりも、よく出来ていたと思うが、マーベル得意のラストの予告編はなかった。これはこれで、仕舞ということか。


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