映画三昧 #1744 ⭐︎⭐︎* フリー・ファイヤー(16) | juntana325 趣味三昧

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マーティン・スコセッシ製作総指揮の下、「ルーム」のブリー・ラーソン、「コードネーム U.N.C.L.E.」のアーミー・ハマー、「チャッピー」のシャルト・コプリー、「インセプション」のキリアン・マーフィら豪華キャストが集結したクライムアクション。1970年代、ボストン。銃の取引のため、寂れた倉庫に2組のギャングがやって来る。しかし交渉はこじれ、口論の末に壮絶な銃撃戦が幕を開ける。クセ者ぞろいの悪党たちが罵声を放ちながら銃を撃ちまくる姿を90分間ワンシチュエーションでハイテンションに描き、2016年・第41回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で最高賞にあたる観客賞を受賞した。監督は「ハイライズ」のベン・ウィートリー。


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タランティーノの初期の作品と言われたら、そんな気がしてくる。パンチと切れに、いささか不満を感じるが、単調のはずの銃撃戦に飽きることがない。


人間は、銃で、急所を撃たれても即死しないというコメントが最初に入り、銃撃戦は、その通りの展開になる。金欲しさか、命欲しさか、はたまた、ドーパミンが吹き出しているのか、やられたと思っても、簡単には死なない。それどころか、死んだと思ったマーティンは、小銃を構え歩き出し、敵味方に関係なく撃ちまくる。


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全編、ほぼ傘の工場跡地での銃撃戦。些細な事が原因のケンカも、銃があるだけで、命のやり取りが始まる。たかだか、銃の裏取引だったのに、何でこんな事になったのか、誰もわからない。ツイテなかった、ただそれだけの話だ。


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90分の銃撃戦で、一本調子になりそうになるが、頃合いを見計らって、展開に変化を与える。最初、銃の売り手と買い手で争っていたが、次に、謎の狙撃手が出現、三つ巴になった銃撃戦の末、狙撃手を撃退、今度は、電話をして、双方援軍を呼ぼうと躍起になる。ワンシチュエーションと言いながらも、場面切り替えが絶妙だ。加えて、たまに流れる、ジョン・デンバーが、はたと70年代に引き戻す。ジンプルなくせに、結構小技が効いている。ただ、メリハリが足りないのは、如何ともしがたい。


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