映画三昧 #1497 スーサイド・スクワッド(16)⭐️⭐️* | juntana325 趣味三昧

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「バットマン」や「スーパーマン」などと同じDCコミックスに登場する悪役たちがチームを組んで戦う姿を描くアクション作品。バットマンをはじめとするヒーローたちによって投獄され、死刑や終身刑となった悪党たちが、減刑と引き換えに「スーサイド・スクワッド(自殺部隊)」の結成を強制され、危険なミッションに挑む。ウィル・スミスや「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のマーゴット・ロビー、「ロボコップ」のジョエル・キナマンら豪華キャストが共演。バットマン最大の宿敵として知られ、これまでにジャック・ニコルソン、ヒース・レジャーが演じてきたジョーカーを、「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー賞を受賞したジャレッド・レトが新たに演じる。監督は「フューリー」のデビッド・エアー。


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期待していないのが、期待以上に面白かった時は、すごく得した気がする。誰しもが、そんな密かな喜びは大歓迎だろう。だからと言って、密かに期待を膨らませていくと、ガッカリするから禁物だ。


この作品の妙は、主人公の犯罪者傭兵たちが、改心して正義のためとか、お金のためとか、御託を並べないところだ。つまり彼らは、命と恩赦欲しさに、駆り出されていく、ある意味野心のない殺人鬼たちとも言える。さらに、集団行動できない個性派揃いなのが、決め手。特に、日本語を話す女剣士カタナは、謎すぎて、よく分からない。


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大概、こういう作品は、憎みきれない悪党どもが、結局は正義のために戦うというストーリーに落ち着く。しかし、彼らに与えられた正義は、どう見ても、政府高官が犯したミスの尻拭いだ。その釈然としない理由に、反抗しながらも、任務を果たす。潮目は、傭兵のボス ウォーラーが、凶悪犯さながら、部下をデータと一緒に始末してしまうところだ。凶悪犯罪者たちが、いつの間にか、堅気な傭兵に見えてくる。こちらも見る視点が、政府サイドから犯罪者サイドに移った。この切り替えが、上手くいったので、最後まで面白く観られた理由かもしれない。


傭兵たちの実力も、どこか人間離れしているが、敵役は、完全にファンタジーの住人だ。相手は魔女。しかも、杖とか箒とか持っている古色蒼然とした様ではなく、オカルトかエイリアンの類にしか見えない。やることなすこと、何をやろうとしているのか、分からないまま終わってしまう。「世界を闇にしてやる」を見てみたかった…。


紐解くと、今のアメリカのテロとの戦いの失敗の構図に似ている。アメリカの初動のミスが、今に至っている。自業自得という面も多々ある。この作品同様、誰も責任を取らないところは、「悪い奴ほど良く眠る」という事だ。


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