映画三昧 #1331 ビューティフル・ガールズ(96)⭐️⭐️+ | juntana325 趣味三昧

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20代後半、人生の岐路に差しかかった5人の男たちの迷いを、彼らを取り巻く女性たちを絡めて描いた恋愛群像劇。監督はジョナサン・デミの甥でもある31歳のテッド・デミで、『サイレント・ナイト/こんな人質もうこりごり』(V)に続く長編第3作。脚本は「デンバーに死す時」のスコット・ローゼンバーグ。撮影は、短編も含めてデミ作品を全て手掛けてきたアダム・キンメル、音楽はデイヴッド・A・スチュワートがスコアを書き、ニール・ダイアモンドの『スウィート・キャロライン』はじめ幅広く選曲された挿入曲が映画を盛り上げる。出演は「フレンチ・キス」のティモシー・ハットン、「誘う女」のマット・ディロン、「クイズ・ショウ」のミラ・ソルヴィーノ、「好きと言えなくて」のユマ・サーマン、「ジム・キャリーはMr.ダマー」のローレン・ホリー、「ヒート」のナタリー・ポートマンほか。

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どんなことを言ったか覚えていないが、一緒に観た女性に「男って子供ね」と即返されたのを覚えている。20年前の話だ。

今日観て、確かに男は子供だった。30歳に手が届きそうな5人の男達の恋愛ドラマは、男の幼児性を強く印象付ける。それに反して、付き合う女性陣には、なぜか大人の余裕すら感じさせるのだ。言い方を変えると、男はピーターパンシンドロームを抱えていて夢想的、女性はあくまで現実的、そんな構図のドラマ。ありがちなドラマで、目新しさはない。

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その中で、ティモシー・ハットン扮するウイリーとナタリー・ポートマン扮するマーティとの関係は微妙。15歳以上の年の差なのに、精神年齢は、ほぼ同じ。ウイリーは、マーティに手玉に取られていた。ウイリーの恋人は、彼のマーティに寄せる思いを薄々感づいている。女性は、いちいち勘がいいらしい。ナタリー・ポートマンは、13歳とは思えない少女を演じる。いや、少女ではなく女性を演じる。末恐ろしい片鱗を見せた彼女は、結果的に大女優になった。最近では、クロエ・グレース・モレッツが、目下の注目株、片鱗は見せているが、大女優になれるだろうか。そんな思いが、ナタリー・ポートマンに重なる。