問題だらけの寄せ集めシェフたちが、高級三ツ星レストランを守るため奮闘する姿を描いたコメディドラマ。
何とも、たわいもないストーリー。特筆するようなコメディではないと思われるのだが、舞台がレストランだと俄然面白くなってくる。根が食いしん坊なのだ。料理のレシピを聞いて、どんな料理か想像するだけでワクワクする。料理は、お国柄の個性がでるので、その作品の背景を理解するには、手っ取り早い。
ジャン・レノのとぼけた味のシェフ役は、好感が持てる。あんなに三ツ星シェフの座にこだわったのに、美人レストランオーナーを見つけるや、すべてを投げ出して、彼女のもとにとんで行ってしまう。これって、フランス映画の常道パターン。人生、恋愛で憂うことなく生きよということか?