社会人大学院生とは!! | 札幌のNPO サポートシステム研究会 高橋 潤のブログ

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札幌の非営利団体のサポートシステム研究会代表理事の独り言です。
ソーシャルビジネス支援のNPOです。

しばらくブログをお休みしておりました。

私は元気ですのでご安心ください。

 

さて、4月1日から社会人大学院生となりました。

 

長年の夢であった今までのNPO活動を論文にまとめ修士号を取るというミッションにやっと近づきました。

 

還暦での大学院入学、入学式や図書館で教員に間違われるということもありますが、今日で10日目、初講義も終わり、快適な学生生活を謳歌しております。

 

私が入学したのは、札幌学院大学大学院地域社会マネジメント研究科修士課程地域社会マネジメント専攻です。

 

この大学院を選択したのには理由があります。

 

まずは 社会人向け大学院で 講義は平日夜18時15分からと土曜日に集中していることです。 

 

そして、講義は1回で90分の講義2コマの集中制で、隔週開講であること。

 

自分の活動であるNPOやソーシャルビジネスにつき学べる道内唯一の大学院であること。

 

長期履修生制度があり、二年分の学費で4年間まで在学でき、仕事に影響なく、無理なく修士号が取得できることです。

 

還暦での入学となったのは、やはり学費の問題でした。

この大学院は良心的な学費設定ですが、私学ですのでそれなりにかかります。

学費をためるのに時間がかかりました。

 

あとはやはり修士論文を書くということは大変なことで、なかなか決心がつかなかったということもあります。

 

大学院の社会人入試については情報が少ないと思いますので、私の経験を書いてみたいと思います。

 

まず社会人向け大学院は大学を卒業していなくても、社会人としての実務経験を証明できれば、個別審査で入学試験の受験資格を与えられます。募集要項に細かく書いてありますが、まず審査が通らないということはありません。

高卒でも受けることは可能です。

 

次にこの大学院では、科目等履修生という制度があり、正規の大学院生でなくても、好きな科目を1科目からでも聴講生のような形でとることができ、正式に単位として認定されます。

もちろん講義は大学院生と同じ待遇で受けます。

 

そして、正規に大学院生として入学した際には、この科目等履修生として取得し単位が正規の単位に認定されるというお得な制度があります。

 

まず科目等履修生として、単位をとってみて大学院がどのようなものか試してみる、あるいはできそうか試す、ということが可能なのです。

 

私も心配だったので、一年間科目等履修生として正規に4科目取得しました。大変満足する講義であり、これなら自分の研究テーマを深められると確信しました。

 

肝心の入試ですが、社会人の場合は社会人の履歴が必要です。

さらに研究計画書、志望理由書も。

字数は2000字はないとだめです。

たんに勉強したいではなく、具体的な研究テーマが深堀されていないと、普通に2年で修士論文は書けないので、この書類は非常に重要です。

 

これらの書類審査とともに、入試もあります。

 

学院大学の場合は、1時間の論述試験と口頭面接です。

社会人入試の場合は専門科目の試験はなく、、論文を書けるだけの能力があるかどうかをみる、一般的な具体的なテーマで800字以上の論文を書く試験があります。

私の場合は、がんばって1000字書きました。

1時間で論旨を練り書くのはなかなか難しいです。

 

面接は15分程度でした。

提出した研究計画書につき、詳しく聞かれました。

圧迫面接のようなことはなく、普通に準備すれば回答できる内容です。

 

大学院入試は年に2回あり、早めに大学院に問い合わせておくといいです。

大学や高校の卒業証明書が必要となるので、その準備期間も必要ですから。

 

あとはこの大学院のメリットをいつくかあげておきます。

 

一番は働きながらでも通学可能であること。

場所は地下鉄駅徒歩1分のところにあります。

 

二番目は、この大学院で会計に関する論文を書き、審査に通れば、税理士試験の科目免除が受けられることです。

これは非常にメリットがあり、税理士試験を目指している人が、実際に進学してきています。

私の同期にも2名おりました。

 

三番目は、大学がマイクロソフトと正式に契約しているので、オフィス365を在学中は無償で端末5台まで利用できることです。

 

四番目は 大学院の研究補助が些少ですがあり、消耗品や研究のための学会交通費、学会費などに充てることができます。

 

五番目は 非常に少数での教育が受けられ、教員との距離が近いということがあげられます。講義によっては1名ということもあります。

 

六番目は、図書館が充実しており、またデータベースも無料で利用できます。校舎が移転して新キャンパスになったので、本が新しく、設備も素晴らしいです。

 

七番目は大学院生共同研究室が与えられ、共同ですが、ロッカーとパソコン、プリンターが設置してある部屋で、朝7時から22時まで利用できます。印刷は無料ですが、紙は自前です。

コピーは各フロワーにコピー機が設置してあり、生協のコピーカードを購入して利用します。

 

メリットはざっとこんなところですが、もしかすると最大のメリットは、社会人でも学割が利用できる、各種ソフトのアカデミック割引が受けられることかもしれません。

 

私の場合、研究テーマは明確なのですが、正直仕事をしながら修士論文をかく自信がなかったので、4年間の長期履修にしました。

もう還暦なので、老化防止のため、ゆっくり勉強するのもいいかと思いました。

 

家族はあきれておりますが、長年の夢がかなった私は満足しております。

 

実務的観点からの いい修士論文を書きたいと思っております。