今月の大家さん | 木下順介オフィシャルブログ「東京火の玉キッス」by Ameba

今月の大家さん

さて、毎月の様にすんなりとは終わらない家賃の支払い。

私も期日通り家賃を用意して待ってるわけですし、それを大家さんは取りにくるだけ、という関係のはずですが、何かしらいろいろと要求を突きつけて来て、私のロシア語交渉力を鍛えてくれます。

今月は7日に来る予定だったのが何だかんだと理由を述べて何日か後に、明日行く、と言う電話が急にあり、たまたまその日に私が家に居ないので他の日にしてくれというと、

じゃあ2ヶ月分まとめて払え

という催促。別にそれは私としては問題ないのですが、今回は契約がそろそろ切れるので次の契約のための家賃交渉等をしたいからと言い、何故か不動産屋さんとともに登場してきた大家さん。

ところが次の契約に際して案の定訳の解らない事をとうとうと述べるので、不動産屋さんもまきこみ今月は1ヶ月分だけの家賃しか払わないという(まあ、これが本来当たり前ですが)事で本日の話合いは終わり。

2ヶ月分お金をもらいたかった大家さんは、がっくりした様子で延々と文句を述べていましたが、昨日の電話では3月末から5月までモスクワに居ないので家賃を取りに行けないとか言っていたくせに、4月の家賃は期日にくるからと言い始めていきなり一方的に時間の指定をする有り様。もちろん時間を一方的に指定してもその通りに来た事は一度も無く、結局何だかんだとなるので、直前に電話で連絡を取り合いましょう、というとまたさらにごちゃごちゃ言い始める大家さん。

新たな契約の家賃に関しても、いきなりかなり上げて来たので、これじゃあ残念ながら出て行かなければなりません、というとまた再び出て行く事に文句を言い始める始末。私はこんなに良い大家なのに出て行く理由が解らない。日本人は良い人だと思っていたのにお前は違う、というお門違いな事を延々と言う大家さん。

それでも大人な私は、だったらこういう契約でという譲歩案や折衷案を前向きに提案しても、それに関しては一切聞かないという自分の勝手な都合のみで全ての交渉をする典型的なソ連式バブシュカ状態。

大家さんは極端な例としても、ロシア人はホントに交渉が下手だと思います。

これはあくまでも推測ですが、本田圭佑選手の移籍交渉ももしかしたらこういう感じで決裂してるのかもしれませんね。

何でロシアがこう無茶苦茶になるかと言うと、

真面目に人の話を聞いても報われない、

という国家構造とそれによる経済活動のひずみから来るんだと思います。努力が報われる日本がいかに素晴らしいかという事を実感する日々です。

この報われる報われないの話はまた後日ゆっくりと書きたいと思います。

頑張って行きましょう!!