Народный Артист

ロシアでは国民的俳優の事を、Народный Артист、と言います。

そしてそれは人気がどうのこうのというよりも、映画や芝居業界と関係ない人までみんな心から尊敬して敬います。

タガンカ劇場のПолинаのご好意でそんな国民的俳優の一人である

ユーリ・ナザロフ氏

と芝居観劇後、劇場横のカフエでお茶をさせていただきました。

ナザロフ氏は現在７４才ですが、現役バリバリで映画を中心に活躍されています。私はひょんな事から、夏目漱石の夢十夜のロシア語での吹き込みをナザロフ氏とПолинаのママ（女優さん）にお願いして、しかもそれに合わせて私が寸劇で演じるというもの凄い光栄な事を経験させていただきました。

ナザロフ氏の日本で観れる作品としては、タルコフスキーのアンドレイ・リュブリョフやゼルカラ（邦題は鏡）にメインで出演されています。特にアンドレイ・リュブリョフは必見中の必見です。当然、私も日本でそれらを観ていましたから、本人が普通に

キノシタ、キノシタ、

と気さくに話しかけてくれるのがマジで不思議というか何と言うか、お会いするたびに、

本物の役者、

の存在感やナチュラルな感性、人柄に胸打たれています。

そして、そこのカフエはテーブルが紙になっていて落書き出来るのですが、



ナザロフ氏の書いた猫の背中です。

胸がキューンとしますね。

映画も芝居も全てロシアでは芸術だと一般的にも認知されている事が何よりも素晴らしいですし、そこで生きる方々の姿がまたかなり素敵なので本当に嬉しい毎日です。

私も頑張りますよ～！

皆さんも頑張って下さいね。

モスクワから応援していますからね！