語感と五感 | 木下順介オフィシャルブログ「東京火の玉キッス」by Ameba

語感と五感

去年の秋くらいから日本語の先生をやるようになって、

語学習得に必要な事は何か

みたいなものを身を以て体験させていただいております。

私自身がロシアに来てゼロからロシア語をやらなければならないという立場にありながら、日本語科の学生の会話クラスで日本語を教えるという奇妙な立場です。

いろいろな意味でこれは本当に面白いというか眼からうろこの経験がいっぱいありました。

英語は学校で習うので何となく語感という物が形成されています。例えば7だったらセブンとうかびますよね。赤ならレッド。

じゃあロシア語の7は、ロシア語の赤は?

と言われるとこれはもう、はあ?、という世界です。

語感の無い言語を会話で使えるレベルにするプロセスで脳がどんだけ刺激されてる事か、と思うと今の環境に感謝感激なのですが、

語感のある英語の学び方と語感の無いロシア語の学び方は根本的に違うんだ

ということに日本語科の学生と接していて気づきました。これは私にとってはとても大きな出来事で、覚えても覚えても忘れていたり使えなかったりした事が少しずつ使えるようになってきました。

これは語学以外にも当てはまる問題だと思っていて、語学習得もスポーツも西洋占星術の見地から言うと、神経をどう使うかという部分ではとても似通っています。

いわゆるセンスを養うという部分ですね。

そんなわけですが、ロシア2年目の1日目は35ミリフイルムで撮った映画の編集三昧な1日でした。台本ももちろんロシア語なので辞書を片手に必死でやっているのですが、役者が台本どおりにしゃべっていないので余計解らなくなって、ちゃんと台詞を言わない奴は全員カットしてやろうかと思いましたが、外人なのは私のほうなので、そこはグッと大人になって頑張る事にしました。

皆さんも頑張って下さいね!!