実は運の良い男
今日の(30日)日本のネットのニュースを観たら、PKを外した駒野選手を責める記事が無かったので何だかホッとしている私です。
駒野選手本人は周囲がどう言おうが慰めようが物凄く悔しくて、一生夢に出てくるほどの深いショックだと思います。
じゃあ、あそこでPKを外した駒野選手は運が悪いのか?
いいえ、実は駒野選手は物凄く運の良い選手なんです。
何故か?
木下順介的マニアック取材記事の展開です。雑誌のナンバーに対抗して、
ノーメル(ロシア語でナンバー)
とでもしておきましょうか。
駒野選手は今回の日本代表の中で知名度的にはそんなに高くないほうの選手だと思うのですが、2006年の前回大会の初戦のオーストラリア戦の先発メンバーで、今回の2010年の初戦のカメルーン戦(今回は4戦とも同じスタメン)の先発メンバーを両方経験しているのは、
中澤選手と駒野選手
だけなのです。
知ってました?
意外に知らなかったでしょ!
特に今回の4戦とも固定されたスタメンは、川島、本田、松井、大久保、長谷部、阿部、長友、田中マルクス、遠藤(前回もメンバーには入っていましたが出場は今回が初めて)、の9人がワールドカップ初出場。
そして中澤と駒野が前回に引き続きなのです。
メンバー入りの2大会連続は、中澤、駒野、中村俊輔、遠藤、玉田。
3大会連続で稲本。
4大会連続で川口、楢崎。
初選出で今回出場無しが、森本、内田、岩政。
初選出で途中出場が、今野、中村憲剛、矢野。
ちなみに前回と前々回での初戦の連続スタメンは、中田英寿、柳沢。中田はその前もスタメンだったので、3大会連続です。
中田も柳沢も中澤もCMとかに出演するサッカー界を超えたスターになっています。
2大会連続でスタメンというのが、どれだけ難しいかということをご理解いただけると思います。
特に駒野選手は2大会ともにアジア予選や親善試合を通じて、サブ的な扱い。不動のレギュラーと言われた加地選手や今回の内田選手の影で、どちらかというと地味な役回りを演じていました。
前回が直前のドイツ戦での加地選手のケガ。今回はシステムを守備的にしたことでレギュラーが内田選手から今野選手へ。その今野選手が足を痛めて、駒野選手に出番が回ってきた、という2大会ともそんな形でのスタメンなんです。
サッカー番組でもそんなに取り上げられるというわけでもなく、地味に代表メンバーに選ばれ続けて短い出場でも存在感を示して最後まで必要な戦力として残り、本大会ではスタメンでほぼフル出場。
オリンピックもそうですが、ワールドカップも4年に一度。
これは駒野選手の才能や実力ももちろんですが、大きな運を持っていなければ出来ない事です。
駒野選手はもっともっと高く評価されても良い選手なんです。
駒野選手がどんだけ運を持った選手かご理解いただけたと思います。
でもPK外したじゃないか!
という声にもお答えしましょう。
あの場面でPKを蹴れる立場を得れる選手が世界中で何人いるでしょうか。今のところ日本人でワールドカップの決勝トーナメントでPKを蹴った選手は4人です(遠藤、長谷部、本田、駒野)。
そこにも駒野選手は入ってるんです。
外す外さないの運を論じる事が、どれだけ選手の人生や努力に対して尊敬の無い事かもご理解いただけると思います。
そんなわけで、駒野選手を責めなかった日本国民は素敵な民族ですよ。
胸を張って頑張っていきましょう!!
木下順介のノーメル、
でした。
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