本物の怪物は江川さん | 木下順介オフィシャルブログ「東京火の玉キッス」by Ameba

本物の怪物は江川さん

夏の甲子園大会が始まりました。


高校野球のレベルも上がり、投手の投げる変化球やストレートの質が年々格段にレベルアップしてるような気がします。


甲子園史上最も凄かった投手は誰か、


という記事がスポーツ雑誌に出たりしていますが、私はダントツで


江川卓さん


だと思います。松坂や田中将大投手も確かに凄いですが、高校の時のレベルではやはりダントツで江川さんでしょう。


記録より記憶、


とか本人がプロの時に言っていましたが、実は高校時代は、


記憶よりも記録


が凄かったんです。


3年の夏の県予選で打たれたヒットが2本


なんです。ヒット2本ですよ。5試合投げてヒット2本しか打たれてないんですからどんだけ凄いんだという話しです。今年、甲子園に出てきている投手で、県予選を投げ抜いて1点も取られてない投手はほとんどいないと思います。江川さんは点数どころかヒットが2本ですからね。


初めて甲子園に登場した春の選抜で、開会式のすぐ後に強豪の北陽と対戦したときに、2回まで相手がバットにかすらず、甲子園がシーンとしていて異様な雰囲気だったのを小学生の私はテレビで観ていました。5番バッターだったかが、フアールチップでバックネットのほうに球が飛んだ時、初めて甲子園がどよめいたというか緊張がとけたような変な空気になったのを覚えています。その後も4回くらいまでアウトは全部三振でした。小学生の私は度肝を抜かれました。


もしも高校卒業後すぐにプロに入っていれば、どんだけ凄い事になっていたでしょうね。


巨人入団まで高校卒業後5年あったわけですから、通算で軽く200勝はいっていたでしょう。


入団のごたごたとかで選手じゃない部分のイメージが先行している江川さんですが、本人の実績はもっともっと評価されても良いと思います。


丸ごと1冊、江川卓特集


をこの時期にNumberとかでやってくれないかな。


とか思いながら高校野球を見ていた私でした。