カシュガル。
口に出すだけで、西域の香りがじわっと口中に広がる、不思議な響き。
そんな名の町にいます。
ここは中国の西の端、少し行けばもうキルギス、パキスタン。
住んでいるのはウイグル人がほとんど。
言葉もウイグル語。看板もウイグル文字。

「Im walking on the Silk Road」
紛れもなくね。

タクラマカン砂漠を越えて。
これからヤルカンドへ。
そしてイエチョン。
そこはリンゴンリともいわれています。
漢字で書くと零公里。
チベットへのスタート地点という意味。

さて。
いよいよ。

最近夢をみない。
それは自分がもう夢の中にいるからなのか、
それとも長い夢からやっと醒めたということなのか。
チベットという長い長い夢。

五重の意味で、一番ハードな旅路になると思う。
この一ヶ月。
夢路。
そうかもしれない。
やっとこの道を辿り始める。
気をつけて行って来ます。

明日、敦煌を出ます。
新橿ウイグル地区。
そしてチベットへ。

チベット犬。
リタンの近くのトラックストップで撮影。

羊との間の子か、、、というくらい大きい。

 

敦煌にて。

砂山を登り、丘を下り、
突然現れた川には橋をかけ、
奥へ奥へと、向こうの山まで。

そして出会えた圧倒的な夕焼け、そして満月。

雨上がりの砂漠。
一瞬だけ姿を見せた、儚い砂の城。

 

空がね、青い。

それは「ブルー」でも「そら色」でも「みず色」でも「海」のあの色とも違って。
こんな「青」に会いたくて、僕は旅行に出たのかもしれない。

きっとこれは、宇宙の色。
宇宙に浮かぶ美しい惑星の、本当の色。

 

バスの中で出会った少女。

これからゴンパ(寺院)にお詣りとの事。
大地に、歴史に、文化に、仏と神に、きっちりと彩られた
彼らの生活に、強く惹かれる。

 

 

今は、カンゼという町にいます。
ここは、中国四川省、三国志蜀の都で有名な成都から西に500キロほど。
標高3300メートル、日本の冬ほどの気温です。
町はチベット人と漢人が半々ほどで。

明日、玉樹という町に、そこから西寧、敦煌、新疆、そしていよいよチベットに入ります。

梅里雪山へ。

雲南地方の最高峰。
神々が棲まう山。

打たれた。
それはあまりに神々しかったから。
美しすぎて。
震えが、止まらなかった。
怖かった。
何かが、確実に僕の体内に入って、
突き上げてきた。竜のように。


中学の時、1991年の冬休み、日中友好登山隊の遭難。
京都大学登山隊の日本人11名、
中国人6名が全員死亡という、山岳史上最悪のニュース。

当時の僕にとって、とてつもなく遠くから舞い込んできた話。
そんな山がどこにあるのか?
なぜ、そんな危険を冒してまで山に登るのか?
氷河って、C1って何?
答えは出なかったが、
その時、感じた恐怖、
それは本当は、「いつか僕もそれらがわかるようになるだろう」とそんな恐怖。
「いつか僕もあの山に赴くのではないか」という、そんな予感。

彼らの死体は1998年に発見されるまで、8年間かけて、氷河を3000メートル下ったという。
寝袋に包まったままのものが多く、おそらく夜だったのだろうと。

「秀峰大地静相照
 高潔精神在其間」

「大地あり
 美しき峰ありて
 気高き人がいて」

(遭難慰霊碑より)


梅里雪山、主峰カワカルポ6776m。
いまだ未踏峰。

 

 

今は、中国の景洪(ジンホン)にいます。
シーサンパンナとも言われている、タイ族が多い町。

うん、一ヶ月ぶりの中国。

昨日夕方は原因不明の交通止め。
(事故も土砂崩れでもないのだが、細い道を我先にと進んだ結果→全員スタック)
今日はなぜか、宿で締め出しを食らってる。
(朝ごはんを食べに出て、宿に戻ると誰もいなくて→鍵。呼んでも→無人)

やっぱりこの国、好きだ。
理屈、通らないもん。
(通っているのかもしれないが、、、僕にはわからない)
でもその中で、十二億人がわいわいやってる感じ。
すごい混ざりたくなる。

中国語、楽しい。
日本語、韓国語、で、中国語と。
何かの流れに沿ってると、そう実感できる。

今日の午後、バスで大理へ。


 

明日、チェンマイを出て、ラオスにむかいます。
ラオスはファーイサイから入って、すぐに中国に抜けるつもりです。

いよいよ、中国です。