書いていて思い出した
二年生から四年生の間に起こった
とても大きな出来事があった
父の失業
工場の機械に挟まれ退職
労災も貰えず、母は夜も働き出した
母は「美人」だったけど、普段は化粧もしない母が派手な化粧と洋服で出掛ける
父は母が夜働くことが面白くなく
自分も夜出掛けてしまう
私達姉妹は夜三人で残された
母は働いてくれていたから仕方ないけど
父までいない
私達は家の小銭をかき集め、近所のお菓子屋に行った
何度目かにお店の人に
「もう来ないで」と言われた
しばらくして父が社宅付きの工場で働くことになったので、引っ越しをした
五年生の時である
母は夜の仕事を辞めたが、お客だった人達が来て酔うと母に抱きついたりした
私は引っ越したから、学校の友達と遊ぶようになった
その一人の家に遊びに行くと洋楽(ハードロック)がかかっていた
「KISS」だった
友達と本屋で「KISS」が出ている本を買って読んだ
学校はクラス替えがあり、高学年は音楽・図工・家庭科を別々の先生に教わるようになった
音楽の授業でクラッシックレコードを聴くのに
レコード室に移動したりした
私はクラッシックを好きになった
音楽の先生は穏やかな優しい女の先生だった
「美しく青きドナウ」等を歌ったりした
図工の先生も女の優しい先生で私の絵を先生は褒めてくれた
写生したり、テープカッターを作ったりと楽しかった思い出がある
私は女子にやっかまれるという体験をこの時初めてした
私は輪郭を描かないで濃淡で絵を描いていた
ある日一人の女子に
「先生がふちを黒く描いた方がいいって言ってたよ。」
私は言葉とおりふちどりして提出すると先生が
「なんでふちを描いたの?あなたの絵はふちがないほうがいいのよ。」
と言われ
「今度からそうします。」
私を嵌めた女子の話はしなかった
クラスでも浮いていたので、別にである
私は本当にそんなことどうでもよかったのだ
私は目立つタイプではないし、彼女は運動も成績も私より上なのに、なんでも一番でいたかったのかと今は思う
私は相変わらず先生と仲良くしていた
私は色んな先生に気に入られて贔屓されるようになっていた
担任は年配の男性教師だった
えこひいきの激しい先生だった
私が贔屓されたのは、少なからず母の美しさも関係していたと思う
後は雛人形のような顔立ちの子が贔屓されていた
私は運動も勉強も普通だけど、普通教科以外がよかった
私が今も物作りが好きで、色々作るけどプロじゃないから楽しんでいる