君が笑ってくれるなら 101 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。






2ヶ月ぶりの日本。

帰りたくて帰りたくて、仕方がなかった日本。

やっと帰って来れたんだ。

空港を出るとムンとした湿度の高い空気が

体にまとわりついた。



「日本…………だ。」



「日本語が溢れてる。」



ニューヨークの喧騒とは違う。


俺の大好きな日本。





その足で、俺達は母さんと暮らしていた家に向かった。




玄関を開けると、埃臭いにおいがして

人が住まなくなった家は

時間の流れから置き去りにされてるように静かだった。



いつも「お帰り」と迎えてくれたリビングも、

料理を作っていたキッチンも

母さんの部屋も、俺の部屋も

俺が家を出た時とかわらないのに…………



母さん…………だけが…………いないんだ。


そっと込み上げてくる涙を手の甲で何度も拭って

自分の部屋から

自分が貯めておいたお金と必要なものを鞄に詰めた。

ここにいたら直ぐにあいつに見つかるから

ほとぼりが覚めるまでは身を隠さないと。

と、考えていると阿部が

『ちょっと1時間ほど 

私、留守にしますが

いいでしょうか?

後程、迎えに来ますから………』

と、言う。

迎えに来てくれたところで

俺はどこに行くんだろう?

メンバーの元には戻れない。

心配してくれてるのはわかるけど

もう、迷惑はかけれない。

阿部の事だって…………




鏡に写った自分を見て

「姿を変えた方がいいですかね。」

って、阿部が言ってたのを思い出した。


外人のふりはもうできないし…………

考えるよりも行動だ。

兎に角、伸びた髪を鋏でバッサリ切って色を落とした。

すると、ちょっと印象が変わって

Tシャツにダメージジーンズを履いたら

「……ふふ…………まるでホームレスだ。」


母さんが生きてたら

怒るんだろうな…………








俺は、阿部が出掛けている間に

黙って家を出ていった。



行くあてなんてないのに……


お金さえあればなんとかなる…………さ。